>[Re:9] KYさんは書きました :
> おそらく結局どちらもProtein A/Gを介して抗体に結合するので、その量に大きな違いがない限りは、目的のタンパク質の回収量に大きな差はあるとは思えません。
結構違いますよ。
製品のデータシートにも単位容量辺りの最大結合量が載っているので比べてみるとよくわかります。原因は、多孔質か表面だけの吸着かです。
>[Re:8] TKさんは書きました :
> ある磁気ビーズを販売している会社では、「セファロースだと多孔性のため内部に抗体が結合してしまうが磁気ビーズは表面に結合するため回収率が高い」とアピールしているのですが、アフィニティークロマトグラフィーの本の坦体の選び方の項には「タンパク質分子が自由に内部の結合リガンドに入っていけるように十分大きな孔のある多孔質で、カラムの結合容量を大量に増加できること」と書いてありました。
用途によると思います。磁気ビーズの場合は細胞の回収にもよく用いられます。
セファロースはビーズの内部にまで抗体が入りますが細胞は中には入れないので、内部に入った抗体の分を無駄にしてしまいます。そのため、表面にしか結合しない磁気ビーズの方が最大限に結合した抗体を利用できると考えられます。
クロマトグラフィーや免疫沈降に用いる場合でも、磁気ビーズの方が結合容量が多いというのは疑問です。
> 担体を選ぶ際に重要なことはなんですか?
この辺は好みもあると思います。個人的には、バッチ法なら磁気ビーズが簡単なので用いますし、大量にタンパク質を精製する必要があるならカラムを用います。
抗体の親和性が弱い場合は、一日くらい循環しておくと改善されます(ポンプ必須)。 |
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