肝星細胞で実験を行っています。
私も当初は還流を使って、細胞を獲ておりましたが、手技がやや瀕雑なため現在は、取り出した肝臓をコラゲナーゼを含む還流液の中で、STOMACHERという機械で機械的にホモジナイズし、さらにその溶液中でインキュベートしたあと、オプティプレップで密度勾配遠心をして、細胞を得ております。還流に比べると、得られる細胞数と、接着率がやや弱いのが難点ですが、抽出直後の生細胞率は95%程度です。細胞数が還流に比べると少ないので、実験によっては4ひきのマウスをプールして使っております。他の会社からも似たような機械がでております。肝細胞はメカニカルなストレスに弱いのでこの方法では細胞は得られません。
還流にこだわるのであれば、マウスで、門脈からの還流、27Gで問題ありませんでした。下大静脈
からの還流であれば、手技的にはもっと簡単かと思われます。肝細胞に限っていえば、門脈からの還流の方が、いいという話を聞きますが、星細胞に関してはわかりません。
還流手技は慣れるしかないとしかいいようにありません。YOUTUBEやどこかのサイトに肝細胞の単離の仕方の手技がビデオででていますので、参考になるかと思います。 |
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