ゲルが白濁する、カウンターステイン法の一つです。
バンドが薄白〜透明ですので、肉眼での定量性は今一でしたが、感度はCBBRより良好で、染色は早いです。ただし、SDS-PAGE gelの経験では、シャープなバンドにはならないことと、タンパクが多いところ(CBBRで見えるくらい)のバンドが重なると、バンドの判別は難しいのが欠点です。
(1)のwashを長目に、(2)をもう少し長目にすると良いかもしれません。
微量なときに、切り出してMS解析、westernblot前のlane間の比較等に、有効かなと思いました。
簡単な操作法を記します。
試薬:
(I)10xImH/SDS: 2M Imidazole,1% SDS(fiter濾過が望ましい)
(II)10xZn: 2M ZnSO4(fiter濾過が望ましい)
(脱染色液)25mM Tris, 0.3M Glycine (pH8.0)
SDS-PAGE Running bufferでも代用可
(1)SDS-PAGE gelをたっぷりのfresh DDW(溜め水はpHが低いのでNGらしい)でwash 30sec 2回
(2)1xImH/SDS(minigelなら100ml:もっと少なくても良さそう)に浸し、15分優しく振盪
(3)たっぷりのfresh DDW(溜め水はpHが低いのでNGらしい)でwash 30sec 1回
(4)1xZnに浸し、優しく振盪1分くらい。
タンパクのバンドは透明なまま、周囲のゲルが白く染まる!
やや染めすぎの方が、LASでのイメージングには良いようです。
(5)たっぷりのfresh DDW(溜め水はpHが低いのでNGらしい)でwash 1min 3回
(6)イメージをLAS1000・透過光モードなどで撮影する。
DDWを垂らした白色プレートに直にゲルを置いた方がきれいです。
FASの落射蛍光灯でも撮影できそう。
バンドを切り出して、タンパクを回収が可能です(脱染色が必要:詳しくは論文を参照)。
脱染色:western blotを行う場合、脱染色液で5min 2回以上振盪
たっぷりのDDWでwash 5min 3回(iBlotなら1回?〜不要か??)
試薬は安価で、簡単です。ご参考になれば幸いです。 |
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