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サンドイッチELISAの反応性の乖離について。 トピック削除
No.1057-TOPIC - 2011/10/12 (水) 19:24:46 - ヘルプ ミー。
はじめまして。

現在、血漿中のあるターゲット分子を定量するサンドイッチELISAを構築しております。これまでに、20種類のモノクロを取得し、それぞれの組み合わせで最も反応性の高い標準曲線が書けるモノクロの組み合わせを選び出して、系を構築してきました。
ここからが問題点なのですが、同じクローンのモノクロなのに、採取日の違うロットのモノクロを精製し、同様に系を組むと標準曲線の傾きや実検体の測定値がかなりばらついてしまいます。タグ抗体は常に同じ抗体を使用しておりますので、恐らく固相化側のモノクロが特異性や反応性が変化しているものと思われます。同じハイブリドーマから取得したモノクロなのに、腹水の採取日が違うだけでこんなにも性質が変わっちゃうものなのでしょうか?もし、事実としたら、腹水で抗体を調整している方は、安定的なモノクロ抗体の供給は不可能ではないのでしょうか?
・・・かなり追い詰められております。

 ちょっとしたことでも構いませんので、ご教示お願い致します。
 
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8件 ( 1 〜 8 )  前 | 次  1/ 1. /1


あれ? 削除/引用
No.1057-8 - 2011/10/14 (金) 11:23:48 - ~
すいません。
勘違いしていたかもしれません。
ハイブリドーマをin vitroで培養しているのではなく、マウスにIPして抗体を作成しているのでしょうか?

そうであれば、abさんの書かれている可能性が十分高いですね。

私はin vitroで培養していることを前提に書いていたので、一部話がかみ合わないところがあります。
(腹水は培養上清のいい間違いと思っていました)

(無題) 削除/引用
No.1057-7 - 2011/10/14 (金) 06:44:26 - ab
> ⇒もちろん、精製方法が変われば、同じハイブリドーマ由来の抗体と言えども、回収された抗体の性質が変わる可能性は大いに考えられます。ただし、こ今回はいずれのロットもProtein精製で回収した抗体であり、手技の差異はないとお考え下さい。

確認したいのですが、「Protein精製」と書いているのは、Protein G (or A)で精製、ということでしょうか?
その場合、マウス由来のIgGが混入して、非特異的にサンプル中のタンパク質あるいは二次抗体をトラップしていることは考えられませんか?
ハイブリドーマの培養上清から精製した抗体を使用した事はありませんか?

(無題) 削除/引用
No.1057-6 - 2011/10/13 (木) 13:48:33 - ~
スタンダードの傾きがばらつくのは当たり前なので、何のばらつきが問題になっているのかが分からなかったのですが、
>ロットによって打ち返される値が異なります。
この、スタンダードとサンプルの相対的な測定値のばらつきが問題なのですね。
程度が分かりませんが、これは問題ですね。

問題が抗体ロットなのか、実験の再現性なのか、測定サンプルの安定性なのかの切り分けは終わっているのでしょうか?
例えば、同じプレートで複数の抗体ロットをそれぞれ固相化して、それぞれスタンダードと測定サンプルを測定、というのを複数プレート分行なった場合に、それぞれのロットごとに再現性は取れるのでしょうか?


抗体ロットが原因とすると、
ハイブリドーマ・モノクローナル抗体と書かれていますので、腹水というのは培養上清のことですよね。
精製部分ではなく、細胞から分泌された時点で問題があるというのを押さえておいたほうがいいのではないでしょうか。
例えば、精製済みの2ロットについて、再度希釈して精製しなおした場合、それぞれ精製前の性状を示すのでしょうか?

そうであれば、培養方法や回収方法部分の安定性に手を出さなくてはいけないかもしれません。
(一応、培養条件によって糖鎖修飾等が変わることはあります)

(無題) 削除/引用
No.1057-5 - 2011/10/13 (木) 11:03:53 - ヘルプ ミー。
~さん:書き込みありがとうございます。

> 単純に、精製後のタンパク質の濃度測定の精度が低いなどの理由で、ウェルに固相化する抗体量がまちまちだったりしませんかね。
⇒抗体濃度の値付けは、吸光度法で値付けしてます。純度に関しては、どのロットも同程度のものであり、抗原固相ELISAでそれぞれの抗体の反応性を評価しているのですが、いずれのロットも希釈反応性は同一です。なのに、サンドイッチで評価すると反応曲線がばらつくのです。

> また、酵素反応に頼った系であれば、そもそも測定結果にはバラツキが生じます。そのためにプレートごとにスタンダードの希釈系列を置くことになるのですが、そういうレベルのバラツキでは無いということでしょうか?
⇒プレートごとに希釈系列を作製しております。プレート間でのばらつきは多少はありますが、スタンダードの標準曲線はほぼ同じものがかけます。

> >同様に系を組むと
> >今回は同一の固相条件でのお話です。
> 1枚固相化プレート中で並べて同時に評価をしているわけではなく、使用するプレート、試薬や反応時間を一緒にしているだけなのでしょうか?
> また、最終的な検出系は発色ですよね?
> 温度によって反応速度は変わりますので、反応時間だけ(または見た目)でコントロールしているのであれば、発色の度合いは当然ばらつきます。
⇒おっしゃられるとおりです。発色反応の難しい点と認識しております。

> >標準曲線の傾きや実検体の測定値がかなりばらついて
> ELISAであれば、標準曲線の傾きが実験やロットごとに変わっても仕方ないと思いますが。
> それぞれの標準曲線から計算された、それぞれの実験体の測定値は変わらないのでしょうか?
> それが合っていれば目的(測定系の構築)は達成できるのではないでしょうか?
⇒本来、標準曲線から計算された実検体の値が同じものが打ち返されれば何ら問題は何のですが、ロットによって打ち返される値が異なります。ただし、相対的な変動はパラレルにシフトします。
なぜ、実検体の測定値が異なってしまうのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.1057-4 - 2011/10/13 (木) 10:12:11 - ~
単純に、精製後のタンパク質の濃度測定の精度が低いなどの理由で、ウェルに固相化する抗体量がまちまちだったりしませんかね。

また、酵素反応に頼った系であれば、そもそも測定結果にはバラツキが生じます。そのためにプレートごとにスタンダードの希釈系列を置くことになるのですが、そういうレベルのバラツキでは無いということでしょうか?

>同様に系を組むと
>今回は同一の固相条件でのお話です。
1枚固相化プレート中で並べて同時に評価をしているわけではなく、使用するプレート、試薬や反応時間を一緒にしているだけなのでしょうか?
また、最終的な検出系は発色ですよね?
温度によって反応速度は変わりますので、反応時間だけ(または見た目)でコントロールしているのであれば、発色の度合いは当然ばらつきます。

>標準曲線の傾きや実検体の測定値がかなりばらついて
ELISAであれば、標準曲線の傾きが実験やロットごとに変わっても仕方ないと思いますが。
それぞれの標準曲線から計算された、それぞれの実験体の測定値は変わらないのでしょうか?
それが合っていれば目的(測定系の構築)は達成できるのではないでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.1057-3 - 2011/10/13 (木) 09:44:16 - ヘルプ ミー。
qqさん、ご教示ありがとうございます。
ご質問があったことに対し、ご回答させていただきます。

> >採取日の違うロットのモノクロを精製し、
> の精製方法はProtein G-Sepharoseですか、それとも抗原アフィニティー精製でしょうか?それとも硫安分画でしょうか?
> そこで、精製方法が抗体の質に影響している可能性は無いでしょうか?
⇒もちろん、精製方法が変われば、同じハイブリドーマ由来の抗体と言えども、回収された抗体の性質が変わる可能性は大いに考えられます。ただし、こ今回はいずれのロットもProtein精製で回収した抗体であり、手技の差異はないとお考え下さい。

> 腹水の抗体価を(どうにかして)測定すると、毎回異なるのですか、それとも一定なのですか?
⇒腹水の抗体価に関してですが、採取された方のお話では、いずれのロットも同等の力価のものを提供しているというお話でした。

> 固相側の抗体の問題ではなく、固相化そのものの問題の可能性は無いでしょうか?例えば、固相化するpHが抗原認識部位を生かせておくために重要であるとの話を聞いたことがあります。(ここで、文献を要求しても、出てきません。)
⇒もちろん、固相条件(pH,緩衝液の種類など)が変われば固相される抗体の付き方や固相量も変化すると思われます。しかし、今回は同一の固相条件でのお話です。

> ところで、固相抗体の問題は、傾きに影響する可能性が有るのでしょうか?あなたはどんな可能性を考えて固相化抗体の問題だと思いますか?
> 固相化抗体が量的・質的に変わると、抗原の結合容量が変わるのだから、標準曲線の傾きではなく、最大結合量が変わるのではないかと思いますが、如何がでしょうか?
> 私の考え違いかもしれません。
⇒私自身も、抗体の性質や免疫学的な測定法の構築に不慣れなもので、何が一番の原因かがはっきり断言できない現状なのですが、固相化の抗体以外の条件はすべて一律なのに、固相抗体だけ違うロットのものに変えると反応性(ここでは、反応性≒標準曲線とお考え下さい)が変化してしまいます。抗原の最大結合量のお話がありましたが、固相抗体で結合できうる抗原の量が変われば、最終的に吸光度のカウントに影響を及ぼしませんか?つまりは、吸光度のカウントが変化すれば、自ずと標準曲線の傾き方も変化するものと思います。

 以上を踏まえて、ロットが違うモノクロを使った反応曲線(標準曲線)の乖離問題に対して、どのようにシューティングを行って行けばよいかsuggestionを頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

モノクロ屋ではありません。 削除/引用
No.1057-2 - 2011/10/12 (水) 19:46:18 - qq
>採取日の違うロットのモノクロを精製し、
の精製方法はProtein G-Sepharoseですか、それとも抗原アフィニティー精製でしょうか?それとも硫安分画でしょうか?
そこで、精製方法が抗体の質に影響している可能性は無いでしょうか?

腹水の抗体価を(どうにかして)測定すると、毎回異なるのですか、それとも一定なのですか?
固相側の抗体の問題ではなく、固相化そのものの問題の可能性は無いでしょうか?例えば、固相化するpHが抗原認識部位を生かせておくために重要であるとの話を聞いたことがあります。(ここで、文献を要求しても、出てきません。)

ところで、固相抗体の問題は、傾きに影響する可能性が有るのでしょうか?あなたはどんな可能性を考えて固相化抗体の問題だと思いますか?
固相化抗体が量的・質的に変わると、抗原の結合容量が変わるのだから、標準曲線の傾きではなく、最大結合量が変わるのではないかと思いますが、如何がでしょうか?
私の考え違いかもしれません。

サンドイッチELISAの反応性の乖離について。 削除/引用
No.1057-1 - 2011/10/12 (水) 19:24:46 - ヘルプ ミー。
はじめまして。

現在、血漿中のあるターゲット分子を定量するサンドイッチELISAを構築しております。これまでに、20種類のモノクロを取得し、それぞれの組み合わせで最も反応性の高い標準曲線が書けるモノクロの組み合わせを選び出して、系を構築してきました。
ここからが問題点なのですが、同じクローンのモノクロなのに、採取日の違うロットのモノクロを精製し、同様に系を組むと標準曲線の傾きや実検体の測定値がかなりばらついてしまいます。タグ抗体は常に同じ抗体を使用しておりますので、恐らく固相化側のモノクロが特異性や反応性が変化しているものと思われます。同じハイブリドーマから取得したモノクロなのに、腹水の採取日が違うだけでこんなにも性質が変わっちゃうものなのでしょうか?もし、事実としたら、腹水で抗体を調整している方は、安定的なモノクロ抗体の供給は不可能ではないのでしょうか?
・・・かなり追い詰められております。

 ちょっとしたことでも構いませんので、ご教示お願い致します。

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