qqさん、ご教示ありがとうございます。
ご質問があったことに対し、ご回答させていただきます。
> >採取日の違うロットのモノクロを精製し、
> の精製方法はProtein G-Sepharoseですか、それとも抗原アフィニティー精製でしょうか?それとも硫安分画でしょうか?
> そこで、精製方法が抗体の質に影響している可能性は無いでしょうか?
⇒もちろん、精製方法が変われば、同じハイブリドーマ由来の抗体と言えども、回収された抗体の性質が変わる可能性は大いに考えられます。ただし、こ今回はいずれのロットもProtein精製で回収した抗体であり、手技の差異はないとお考え下さい。
> 腹水の抗体価を(どうにかして)測定すると、毎回異なるのですか、それとも一定なのですか?
⇒腹水の抗体価に関してですが、採取された方のお話では、いずれのロットも同等の力価のものを提供しているというお話でした。
> 固相側の抗体の問題ではなく、固相化そのものの問題の可能性は無いでしょうか?例えば、固相化するpHが抗原認識部位を生かせておくために重要であるとの話を聞いたことがあります。(ここで、文献を要求しても、出てきません。)
⇒もちろん、固相条件(pH,緩衝液の種類など)が変われば固相される抗体の付き方や固相量も変化すると思われます。しかし、今回は同一の固相条件でのお話です。
> ところで、固相抗体の問題は、傾きに影響する可能性が有るのでしょうか?あなたはどんな可能性を考えて固相化抗体の問題だと思いますか?
> 固相化抗体が量的・質的に変わると、抗原の結合容量が変わるのだから、標準曲線の傾きではなく、最大結合量が変わるのではないかと思いますが、如何がでしょうか?
> 私の考え違いかもしれません。
⇒私自身も、抗体の性質や免疫学的な測定法の構築に不慣れなもので、何が一番の原因かがはっきり断言できない現状なのですが、固相化の抗体以外の条件はすべて一律なのに、固相抗体だけ違うロットのものに変えると反応性(ここでは、反応性≒標準曲線とお考え下さい)が変化してしまいます。抗原の最大結合量のお話がありましたが、固相抗体で結合できうる抗原の量が変われば、最終的に吸光度のカウントに影響を及ぼしませんか?つまりは、吸光度のカウントが変化すれば、自ずと標準曲線の傾き方も変化するものと思います。
以上を踏まえて、ロットが違うモノクロを使った反応曲線(標準曲線)の乖離問題に対して、どのようにシューティングを行って行けばよいかsuggestionを頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。 |
|