Histoneのアセチル化の場合は、実験操作の過程で起こるかもしれない脱アセチル化を最小限に抑えるため最後にSDS-bufferに溶かすまではヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤であるSodium butylate(酪酸ナトリウム?)を数mMから10mMくらいの高い濃度で全過程を通して入れます。(この関係の論文とかみるとわざわざ、ちゃんと入れています、と書いてあるものが多いから、プロテアーゼインヒビターカクテルみたいに気休めでなくて、けっこう重要なのだとおもう)HDACはヒストンに限らずいくつかの他の蛋白質のアセチル化もするらしいので入れてみる価値はあると思います。
始めから酵素が失活するような方法でライゼートを作ればこうしたことはあまり問題は無いと思いますが、免疫沈降だとたぶん、マイルドな条件でライゼートを調製するかもしれないので、こうした阻害剤は必要かもしれないです。
あとSodium butylateは、特有のとてもいやな臭い(酪酸臭)がするのでドラフトで開けた方がいいです。 |
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