僭越ながら、回答させていただきます。
1. お使いのモデル生物は何ですか?
全genome配列が判っているものであれば、Web上で調べられると思います。
2. 基本的に調節領域がどの範囲かはpromoterによって異なるので、一概には言えないと思います。
上流であることもあるし、intron内や遺伝子の下流ということも多いです。
現在私が関わっているpromoterでは、少なくとも上流35kbとintronの一部まで解析しないといけない状況です。
とはいえ、上流にある場合が多いとも思いますので、最初の戦略としては、上流をとってくるのが普通ではないでしょうか。
上流側の領域をデータベースなどで調べて、隣接する別の転写単位までの距離が近ければそこまでの範囲をすべてとってくる(もちろん、basalなcore promoter activityを残すため、下流側も少なくとも数十〜数百bpくらいは含んでいないといけない)といいのではないかと思います。
20kbくらいまでの長さなら、BACをtemplateにしてTaKaRa LA Taqを使えば簡単に特異的な断片が増やせます(10時間近くかかりますが)。
3. 短い断片をとるのであればgenomeからでも十分ですが、長い断片(10kb以上とか)なら圧倒的にBACをオススメします。
というか、BACが入手可能であるなら短い断片でもBACの方がいいでしょう。
非特異的なbandsが少なくなりますし、PCR error(これが一番厄介)の頻度も下がると思います。
4. TFSEARCHやTRANSFACといったWeb上のプログラムで調べられます。
配列を入力すると、putativeなprotein binding sitesを出力してくれます。
ただし問題は、既知のすべてのtranscription factorsをカバーしてるわけではないことと、アルゴリズムの違いによりプログラムによって出力される結果に相違がある場合がある点です。
なので、参考程度と思っておいた方がいいでしょう。
こんな感じですが、未熟者なので間違いなどありましたら申し訳ありません。 |
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