一般論ですが、抗原と抗体の結合は非常に強い事が多く、pH1〜3とか逆にpH11とか蛋白質の構造に影響するようなスレスレかけっこう厳しい条件でないとはなれないことがむしろ普通です。だからこのケースがとりわけ特別ではないと思います。競合溶出はどんなケースでも適用できるとは限らず、かりにうまく使えても回収率があまり良くないことが多いように思います。競合ペプチドとのインキュベーションを長くするとかするとある程度改善するかもしれませんが。抗体のS-S(特にLとHの間)はボイルとかしないと完全にはなかなか切れにくいので、還元剤もどんなもんかなあと思います。酵素がある程度じょうぶで変性条件にさらしても条件を戻せば活性を回復できるようようなら、すでに他の人が指摘されているように低いpHで溶出してすぐ中和とか、変性剤で溶出してすぐ希釈とかが現状では一番妥当な選択ではないかとおもいます。 |
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