すでに書かれているようにWBはたくさんの要素があるので
問題が起こると解決に時間がかかる場合が多いです。
が、まず以下の3点に問題を絞るべく、ご自身でチェックをされては
いかがでしょうか?
(1) WB自体の系の再現性
(2) 抗体のconsistency
(3) サンプルのconsistency
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(1) WB自体の系の再現性
大前提ですが、電気泳動、転写、一次抗体以外の抗体、検出系
はきちんと毎回workしているのでしょうか?
ほかの一次抗体を使ったときにはそのようなinconsistencyがない、
ということが確認できてますか?
できれば、電気泳動後のゲルの染色、転写後のメンブレンの染色、
同じ動物で作った別の一次抗体を使って行ったWBの結果、について
再現性をもった結果が得られるかどうか確認された方がいいと思います。
極論すれば、使用する試薬すべてについて安定性の問題が生じる
可能性があるわけですから。
(2) 抗体
抗体のinconsistency、という可能性については
以下の点はまずチェックが必要だと思います。
(a) azideを入れているかどうか
(b) 保存に伴ってtiterが落ちていないかどうか
(3) サンプル
毎回同じサンプルを使っているのかどうか、その場合
凍結解凍を繰り返していないか、
なども検討の必要があると思います。
理想はポジコンになるサンプルを取るときに
calibration用に大量のaliquotを作って、
凍結解凍によるdegradationがどれくらいあるのか、
などまで調べることだと思います。
参考になれば幸いです。 |
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