今までにも同様のトピックはたくさんありました。
それを見るたびごとにいつも思っていたことですが、差がありそうにみえる実験結果に対して科学的に差がある、という結論をえるために正しく統計を使用しようとしたら、たったn=3の実験でt検定を使うのは根本的に間違えている、と思います。
じゃあなぜn=3の実験でも論文になっているのかというと、その理由は私には正確にはわかりませんが、科学的でない部分、つまり個々のJournalのもつ政治的な部分もおおいに含まれていると思います。この人が入っていたらしょうがないか、みたいな。慣習的な要素も多分にあると思いますし。
私見ですが、正規性を検定できないような少ないnの標本(例えばn=3の実験)を、’正規性があると仮定して’ということででt検定を使用して有意差がでたとしても、そのデータに対しては統計学的にも科学的にもなんの意味もないと思います。
願わくは、最低n=6まで同じ実験をして、そのデータの正規性を確かめた上で胸をはってt検定で有意差がでた、といえることをお祈りしています。nが少なくても使用できる検定法もあるかとは思いますが、それらについては他のトピに詳細に述べられていて、とっても勉強になります。ご健闘をお祈りいたします。 |
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