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in vivoでの薬剤調整について トピック削除
No.774-TOPIC - 2008/03/04 (火) 15:10:38 - モグオ
はじめて質問させていただきます。
vitroにおいて癌細胞株に対して抗腫瘍効果の認められた薬剤を、
マウスの背部腫瘍モデルを用いて、その抗腫瘍効果をvivoでも確認したいと思っています。
使用薬剤は脂溶性のためvitroではDMSOに溶かし、
最終濃度が0.01%以下になるように使用していました。
しかしvivoで用いる濃度はvitroよりも濃い濃度のため、
PBS等で希釈しようとすると、薬剤が祈出してきてしまいます。
このような場合、みなさんどのようにしておられるのでしょうか?
初歩的な質問かもしれませんがよろしくお願いいたします。
 
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No.774-13 - 2008/03/06 (木) 09:21:11 - ねずみ
確かに、脂溶性が高くなると、全身において組織移行性が上がるので、その分毒性も高くなり得ます。しかし、このトピックスにおいてモグオさんが質問なさっている内容を拝察するに、基礎研究として当該薬物の抗腫瘍効果を検討されているようですので、水溶液にするのが困難であるからといって「実用的な価値がない」などというような考え方は当てはまらないと思います。
たとえ高濃度でも、そしてたとえ水溶液にするのが困難であっても、その薬物に明確な抗腫瘍効果が認められるのであれば、シード化合物としては有用なわけですし、それを出発点としてより実用的な薬剤の開発につながることもあるわけです。
もちろん、最初から適度な水溶性が得られるに超したことはありませんが。
明らかに当初の質問からずれてきていますので、これに関するこれ以上のレスは差し控えさせて頂きます。

(無題) 削除/引用
No.774-12 - 2008/03/06 (木) 08:54:38 - maku
>脂溶性が高い薬剤の方が、注射剤であっても腫瘍組織内への移行性が良い
これは本当ですか?
脂溶性の方が細胞膜を透過しやす

この点について、質問があります。
良く、脂溶性にするといい(上記のような利点がうたわれる)と言われますが、必ずしもそうは思いません。

そのような視点ばかりに気を取られ、脂溶性にしすぎる事で、毒性を生みやすくなり、薬剤としても選択性にかけてきてしまい、薬剤としての現実性を失いかけません。

やはり、薬剤の溶解性は幅広くいろいろな視点からも適度の脂溶性であるという事が重要だと思いますので、この点だけ付け加えて書かさせて頂いてもよいでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.774-11 - 2008/03/06 (木) 07:22:24 - ねずみ
2万倍とは、高濃度ですね。恐らく数百mMか数Mオーダーでしょう。全身投与なので(希釈されるので)それほどまでに大量投与したのでしょう。一般的に腫瘍抑制作用を期待した薬物は高濃度で用いられますが、その薬物に関しては本当にそんなに高濃度を投与する必要があるのでしょうか?DMSOよりもその薬物の毒性が強く出てきそうです。
その参考にされている論文では、濃度を振って効果の程度を見たりしていませんか?そのようなデータがあれば、そこで示された必要最低濃度で実験すればよいわけですが、無ければ、その2万倍という濃度が本当に必要か、やや疑問です。

いずれにしましても、まずは、局注でうまくいくことをお祈りいたします。

(無題) 削除/引用
No.774-9 - 2008/03/05 (水) 19:05:05 - モグオ
沢山のアドバイスありがとうございます。

実はDMSOの濃度を上げてトライはしているのです。少し詳しく書かせていただくと。
使用薬剤はすでにいくつかの癌細胞でその腫瘍抑制効果が論文になっています。
それらの論文では腹腔内投与で薬物投与を行っていました。
ただこの薬剤が高価で、論文で使用している濃度で投与すると研究費がなくなってしまう…
苦肉の策として、約1/10の濃度で局注をすることにしました。
しかしその濃度でもvitroで使用した濃度の2万倍!!(計算してみました)
10%DMSOでは祈出し、40%で溶けたので使用したところ、
皮膚症状はでないものの、vitroでの濃度を考えると明らかに毒性ありますよね…

他の先生からトリカプリリンで溶解してみればとアドバイスされました。
化粧品などで保護剤として使用されてるみたいなのですが…

(無題) 削除/引用
No.774-8 - 2008/03/05 (水) 17:59:06 - KIO
>脂溶性が高い薬剤の方が、注射剤であっても腫瘍組織内への移行性が良い
これは本当ですか?
脂溶性の方が細胞膜を透過しやすい、はわかるのですが。
それから問題なのは脂溶性、というよりPBSで希釈すると”析出する”ということだと思いますが…
ただしDMSOの濃度を上げてみる、というのはやってみる価値があると思います。DMSO濃度が0.1%の場合は析出するものの1%では析出してこない、ということはあります。
基礎研究として薬理作用の実証がまず大切なのは同感です。しかし最終的に有用かどうかを考えておくことも重要だと思っただけです。溶解度を上げる工夫は確かにいろいろありますが、その過程で活性がなくなり結局役に立たなかった例もけっこうあるようだと言いたかっただけです。

(無題) 削除/引用
No.774-7 - 2008/03/05 (水) 14:43:08 - ねずみ
> 単純に考えてin vivoで効果を発揮する濃度を水溶液として達成できない場合、臨床的には使用できず実用的な価値がないのではないでしょうか?

実用的な価値がないとは決して思いません。むしろ、脂溶性が高い薬剤の方が、注射剤であっても腫瘍組織内への移行性が良いので、実用的な価値が高いように思います。注射剤にする時に水に溶けないと問題だと思われているのかもしれませんが、それを克服するために製剤学の研究者はこれまでに様々な工夫を行ってきました。例えば、活性体に水溶性を上げるような官能基を付加したり、シクロデキストリンなどを用いた包接化合物を作ったり、界面活性剤のミセル中に包んだりして水溶性を上げる工夫などはその一例です。

モグオさんのような状況の場合、私ならDMSO濃度を上げると思います。単純計算ですが、その溶かしたい薬物の濃度を仮に、vitroで用いた濃度の100倍濃くしたいのであれば、0.01 x 100 = 1%のDMSO濃度を用いれば析出してこないと思いますよ。そして、対照群に同濃度のDMSOを含むPBSを使えば、実験としては成り立つと思います。また、文献に当たられると分かると思いますが、1%DMSOというのは、in vivoの実験でも許容される濃度だと思います。

拝察するに、基礎研究なのでしょうから、薬剤としての応用を考える前に、その薬物活性の実証を適切に行うことが大切だと思います。

(無題) 削除/引用
No.774-6 - 2008/03/05 (水) 14:31:11 - ats
日油のポリソルベート80で乳剤化する方法もあります。
詳しくは、メーカーに問い合わせください。
http://www.nof.co.jp/business/dds/product03-4.html

(無題) 削除/引用
No.774-5 - 2008/03/05 (水) 13:20:49 - KIO
単純に考えてin vivoで効果を発揮する濃度を水溶液として達成できない場合、臨床的には使用できず実用的な価値がないのではないでしょうか?
薬剤にとって溶解度も重要な要因だそうです(下記参照)。
http://3.csx.jp/kenta_k/souyaku/11weak.html
ただし、これは注射薬の場合で経口投与でも良ければアラビアゴムと混ぜたり粉のまま投与することもあるようですが。確かに経口であれば脂溶性のままでも小腸から吸収される可能性があります。

ところでin vivoで抗腫瘍効果を見る実験で時々、移植した腫瘍そのものに局注している論文もありますが、それは非臨床的だと思います。
1)局注で抗腫瘍効果を得たいならエタノールでも十分(実際に肝癌に対して行っています)。
2)抗癌剤を投与するような症例では転移があるため手術できず原発・転移の癌に対して抗腫瘍効果を期待するため全身投与するのが普通。
であるためです。

(無題) 削除/引用
No.774-4 - 2008/03/05 (水) 02:20:50 - A
>しかしvivoで用いる濃度はvitroよりも濃い濃度のため、
>PBS等で希釈しようとすると、薬剤が祈出してきてしまいます。
>このような場合、みなさんどのようにしておられるのでしょうか?

薬剤が溶けるぎりぎりのDMSO濃度を見つけてその濃度のDMSOを
溶かしたPBSとPBSのみのコントロールをうったマウスを予備実験と
して比べては?もちろんそれだけの時間が十分に残されているのか
わかりませんが。

>私もこのトピックに便乗して質問があります。
>エタノールで溶かす場合の%をお教え頂けないでしょうか?

エタノールではなくてメタノールで溶かしたことがあるような気がしますが
アルコールの濃度は70-100%で溶かすように思います。

(無題) 削除/引用
No.774-3 - 2008/03/05 (水) 02:09:42 - 私も初心者
私もこのトピックに便乗して質問があります。
エタノールで溶かす場合の%をお教え頂けないでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.774-2 - 2008/03/04 (火) 20:01:06 - ほんの少しだけ経験者.
 お役に立つかわかりませんが・・・、

 ・pHを動かして溶かす
 ・エタノールで溶解する

などをやったことがあります.

先行研究で、vivoで使っているものを参考にするとよいと思います(既に調べられているかもしれませんが)。

in vivoでの薬剤調整について 削除/引用
No.774-1 - 2008/03/04 (火) 15:10:38 - モグオ
はじめて質問させていただきます。
vitroにおいて癌細胞株に対して抗腫瘍効果の認められた薬剤を、
マウスの背部腫瘍モデルを用いて、その抗腫瘍効果をvivoでも確認したいと思っています。
使用薬剤は脂溶性のためvitroではDMSOに溶かし、
最終濃度が0.01%以下になるように使用していました。
しかしvivoで用いる濃度はvitroよりも濃い濃度のため、
PBS等で希釈しようとすると、薬剤が祈出してきてしまいます。
このような場合、みなさんどのようにしておられるのでしょうか?
初歩的な質問かもしれませんがよろしくお願いいたします。

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