まず細胞毒性という言葉の理解があいまいなように思います。
アポトーシスも細胞が死ぬ課程ですからアポトーシスを誘導するという現象も細胞毒性を誘導するという範疇にはいるかと思います。
つまり細胞死に到達するには少なくともアポトーシスとネクローシスの二つの課程があると考えた方が良いでしょう。
では、Xによる細胞生存率の低下がアポトーシスによるのか、ネクローシスによるのか、(あるいは細胞増殖の低下)によるのかは個々の検討を行わなければわかりません。アポトーシスか否かを見るのはともさんが示された方法の他にcaspaseの阻害剤を加えて細胞生存率の減少が抑えられるか否かを検討する方法、X投与のcaspaseの活性化への影響を観察する(kitを用いる、caspaseの活性化をwestern blotで検出するなど様々なものがありますので論文を参考にしてください)のも簡便で良いかと思います。"Xは抗細胞増殖やアポトーシスを誘導することが他の細胞で知られています。"とされておられますので、この論文で用いられている方法を試されると良いのではないでしょうか。また、注意しなければならないのはvitroの場合、アポトーシスを起こしていても最終的には二次的なネクローシスに到達する事も考慮に入れておくべきかと思います。詳しくはアポトーシスの成書が数多く出版されているので参考にされてみてはいかがですか。 |
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