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細胞毒性?アポトーシス? トピック削除
No.742-TOPIC - 2008/02/26 (火) 10:43:44 - 新人
細胞増殖やアポトーシスの実験を初めておこなうことになりました。
アポトーシスの知識があまりなく、困っています。
よろしくお願いします。

薬剤Xが細胞Aの増殖率におよぼす影響を調べています。
(Xは抗細胞増殖やアポトーシスを誘導することが他の細胞で知られています。)
まずは予備実験的に、Xの細胞毒性を評価すべく細胞AをX(1、10、100 uM)で24時間刺激してcell viabilityを測定しました。
その結果は、1、10はコントロールと同等(viability ほぼ100%)、100 uMでは70%に落ちていました。

このことから、100 uMでは細胞毒性が生じるので以降の実験にはそれ未満の濃度で用いようと考えました。
そして100 uM未満の濃度で細胞増殖アッセイを行いましたが、有意差はでませんでした。

それでふと思ったのです。
Xがアポトーシスを誘導する物質であるならば、100 uMでは細胞毒性が生じるからそれ未満の濃度で用いようという考えは間違っているのでは?と。
100 uMでviabilityが落ちたのはアポトーシスが誘導された結果だったのでは、と。

どうでしょうか?間違ってますか?

それから、細胞毒性で死ぬときはどのように死んでいくのですか?
細胞毒性とアポトーシスの違いは?

なんだか頭が混乱してしまってよくわからなくなっています。
ご助言、よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.742-4 - 2008/02/26 (火) 17:08:38 - 新人
とも様、caspase様、ありがとうございます。

caspase様のおっしゃるように、そもそも細胞毒性という言葉をきちんと理解しておりませんでした。
さらに、薬剤を使って細胞実験をするときは毒性の出ない濃度で行わなければいけないということばかり考えていたので、最初のステップで誤った解釈をしてしまっていました。
FACS、caspaseの方法、本研究室ではいずれも可能だと思います。
もう一度はじめから検討しなおします。

とても勉強になりました。
本当にありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.742-3 - 2008/02/26 (火) 13:58:01 - Caspase
まず細胞毒性という言葉の理解があいまいなように思います。
アポトーシスも細胞が死ぬ課程ですからアポトーシスを誘導するという現象も細胞毒性を誘導するという範疇にはいるかと思います。
つまり細胞死に到達するには少なくともアポトーシスとネクローシスの二つの課程があると考えた方が良いでしょう。

では、Xによる細胞生存率の低下がアポトーシスによるのか、ネクローシスによるのか、(あるいは細胞増殖の低下)によるのかは個々の検討を行わなければわかりません。アポトーシスか否かを見るのはともさんが示された方法の他にcaspaseの阻害剤を加えて細胞生存率の減少が抑えられるか否かを検討する方法、X投与のcaspaseの活性化への影響を観察する(kitを用いる、caspaseの活性化をwestern blotで検出するなど様々なものがありますので論文を参考にしてください)のも簡便で良いかと思います。"Xは抗細胞増殖やアポトーシスを誘導することが他の細胞で知られています。"とされておられますので、この論文で用いられている方法を試されると良いのではないでしょうか。また、注意しなければならないのはvitroの場合、アポトーシスを起こしていても最終的には二次的なネクローシスに到達する事も考慮に入れておくべきかと思います。詳しくはアポトーシスの成書が数多く出版されているので参考にされてみてはいかがですか。

(無題) 削除/引用
No.742-2 - 2008/02/26 (火) 12:44:21 - とも
薬剤なんかで死ぬときはネクローシスで死にます。
アポトーシスとネクローシスの違いは

ネクローシス→細胞が膨張する。7-AADやPIなどで染まります。

アポトーシス→細胞が縮小し、核の断片化などが起こります。アポトーシス初期には7-AADやPIには染まらず、細胞表面にアネキシン-Vがくっつきます(
(PSが細胞表面に出るため)。

ですから、その薬剤がアポトーシスを誘導しているかはFACSができればみれます。
方法はAnnexin VかTUNNEL法。今はよいキットがあるので調べてみてください。

もし、FACSができないのであれば、DNAの断片化でもチェックできます。そのときは180bpの倍数でDNAが断片化されます。
しかし、この方法は細胞量がかなり多くないとできません。

細胞毒性?アポトーシス? 削除/引用
No.742-1 - 2008/02/26 (火) 10:43:44 - 新人
細胞増殖やアポトーシスの実験を初めておこなうことになりました。
アポトーシスの知識があまりなく、困っています。
よろしくお願いします。

薬剤Xが細胞Aの増殖率におよぼす影響を調べています。
(Xは抗細胞増殖やアポトーシスを誘導することが他の細胞で知られています。)
まずは予備実験的に、Xの細胞毒性を評価すべく細胞AをX(1、10、100 uM)で24時間刺激してcell viabilityを測定しました。
その結果は、1、10はコントロールと同等(viability ほぼ100%)、100 uMでは70%に落ちていました。

このことから、100 uMでは細胞毒性が生じるので以降の実験にはそれ未満の濃度で用いようと考えました。
そして100 uM未満の濃度で細胞増殖アッセイを行いましたが、有意差はでませんでした。

それでふと思ったのです。
Xがアポトーシスを誘導する物質であるならば、100 uMでは細胞毒性が生じるからそれ未満の濃度で用いようという考えは間違っているのでは?と。
100 uMでviabilityが落ちたのはアポトーシスが誘導された結果だったのでは、と。

どうでしょうか?間違ってますか?

それから、細胞毒性で死ぬときはどのように死んでいくのですか?
細胞毒性とアポトーシスの違いは?

なんだか頭が混乱してしまってよくわからなくなっています。
ご助言、よろしくお願いします。

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