私も浮遊細胞の蛍光抗体法を行っていたことがあるので参考までに。
最終的にはサイトスピンに落ち着いたのですが、それまでに試した方法を挙げておきます。
1.浮遊液を遠心後、上清を取り除いた後にOCTコンパウンドを入れてゆっくりピペッティング。そのcell suspennsionを凍結切片作成用のウェルに入れて凍結し、切片を作成する。
かなりトリッキーな方法だと思います。浮遊細胞の電顕切片を作る方法を参考にして編み出してみましたが、細胞の形も保たれて思った以上に綺麗に染色できていました。
2.固定、染色は浮遊状態で行い封入は12wellや24well plateに細胞と多めの封入剤(蛍光用の固まらないタイプ)を入れて観察する。保存の際は乾燥と遮光に気をつければ4℃でしばらく大丈夫です。もし共焦点などで観察したい場合、底面がガラスになっている3センチディッシュなどを用いればかなり綺麗に見えるかと思います。
ただこの場合、封入は特に問題がないですが、染色の工程でいちいち細胞を回収しなければいけない手間の方が大きかったです。 |
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