ご存知と思いますがtotal RNAのうちmRNAは3%です。oligo dtだとcDNA合成効率が30%あったとしても1まいくろグラムtotal RNAから一本鎖cDNAは10ng程度しか合成できません。ですのでおっしゃっている濃度は妥当な数値ではないかと推察します(濃度のみでトータル量が示されていないのでなんともいえませんが)。
一般的に1マイクログラムのtotal RNAから合成したcDNAで20回分のRT-PCRに使用できると昔のボスに教わりました。これは非常に大まかな話で、発現量の多い遺伝子を見る場合はもっと希釈できますし、逆なら濃縮する必要があるかも知れません。ですが大まかな目安としては1マイクログラムのtotal RNAから20マイクロリットルの系でcDNA合成して、10ないし20マイクロリットルのPCRに鋳型として1マイクロ加えればよいということになります。
cDNA合成したあとは精製したほうが良いのかも知れませんが、あまり精製する話は聞いたことがないのでそのままPCRに持ち込んでも良いのではと思いました。 |
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