Bio Technical フォーラム

  • 書き込みがかなり増えてしまいサーバーの負荷が大きくなったので、新しいBioTechnicalフォーラムに移行してください。
  • 新しいトピックは新フォーラムでのみ立ち上げ可能です。レスは2009年2月15日までつけられますが、その後は、つけられません。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム(readのみ) | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

dominant negativeについて トピック削除
No.676-TOPIC - 2008/02/14 (木) 03:00:35 - TJ
以前にも、このフォーラムで話題になっていたことがあるのですが、また質問させて下さい。
あるタンパク質のドミナントネガティブを作りたいと思っています。
dominant negativeを作る方法として、活性中心のセリンをアラニンに置き換える方法がありますが、その分子が、実際に対立遺伝子の機能まで欠損させることができるのかどうかというのは、どうやって調べるのですか?

タンパク質によっては、dominant negative体が存在しないこともあるのでしょうか?
詳しい人がいたら、教えて下さい。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



9件 ( 1 〜 9 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.676-9 - 2008/03/06 (木) 15:22:26 - やまさき
ななししさんのいう後者はdominant negativeではないような?dominant negativeは機能欠損するだけでなく野生型アリルの機能を阻害するものを言い、野生型に対し優性です。これは遺伝学的定義ですが、遺伝子工学的に使われているdominant negativeということばも同じ意味を指すものと思われます。ななししさんのいう最初の方はdominant negativeとなる可能性が高いと思われますが、後者は単なる機能欠損体になる可能性が高く、通常は野生型に対し劣性であるので、これで病的状態となるならハプロ不全の遺伝子ということになりますね。まあexogenousに入れているならコピー数的にすごく多いはずなので、結局はななししさんの言うような阻害的な結果が得られる可能性はありますが。(ネガティブフィードバックが働いたりとか)

もう一つ教えてください 削除/引用
No.676-8 - 2008/02/28 (木) 06:47:38 - TO
>ななししさん

コメントありがとうございます。
dominant negativeには様々なformがあると理解すればいいんですね。

もう一つ教えてください。
(1)DNA結合領域を残して、transvriptional activation domainを削ったもの
(2)ransvriptional activation domainのみがコーディングされたもの(核移行シグナル付き)
として、

(1)がWild typeとDNAの結合を阻害して、dominant negativeになることは理解できたのですが、
(2)がdominant negativeに働くためためには、その転写因子が転写開始するために他の分子Aの助けが必要で、(2)がWild typeと分子Aのinteractionを阻害すると考えたらいいのでしょうか?

そういう考え方が一般的かどうかあまり詳しくないので、もし詳しい人がいたら教えてください。

TOさんへ 削除/引用
No.676-7 - 2008/02/23 (土) 13:49:32 - ななしし
@DNA結合領域を残して、transvriptional activation domainを削ったもの
Atransvriptional activation domainのみがコーディングされたもの
結論から言えば、どちらもdominant negativeになり得ます。

シグナルを受ける→目標DNAに結合する→活性化させる
という流れで考えてみます(実際はもっと複雑なはずですが)
@では、最後の活性化ができず、その段階で止まります
Aでは、DNAに結合できず、途中の段階で止まります
どちらにせよ、転写因子としては機能しないと思われますよね。
シグナルの量が一定であるなら、これらの変異体が増えるほど
Wild Typeがシグナルを受け取る確率は減り、全体として機能も低下します。

ここで問題なのは、どこかの領域を削ったことで全体の構造が変わる等して
そもそもシグナルを受け取れないようなモノになった場合、
これは単なるネガティブ体で、Wild Typeの機能に影響は出ません。
ですから、どちらもdominant negativeにならない可能性もあるわけです。

また、本来の目標DNAに結合しないが、他のDNAやタンパク質に結合する、
というものができてしまった場合も、どう影響が出るかを明らかにしないと
「純粋な機能欠損の対照」とは言い難いですよね。

つまり、どういった変異を持ったものを使うべきであるか、は
何を評価したいか(あるいは何なら無視できるのか)という
実験の目的によって変わってくるということです。
そこで、引用された例でも違うタイプを採用しているのかも知れませんね。

(無題) 削除/引用
No.676-6 - 2008/02/23 (土) 07:00:36 - TO
dominant negativeのことで教えてください。
ある転写因子に関するdominant negativeを使っているいくつかの論文を読んでいると、
DNA結合領域を残して、transvriptional activation domainをけずった形のものと、
逆に、transvriptional activation domainのみがコーディングされたものを使っている人がいます。
それらが、ともにdominant negativeとして働くということは可能なんのでしょうか?
もしかすると私の勘違いかもしれないですが、念のためどう理解すればいいのか教えてください。

(無題) 削除/引用
No.676-5 - 2008/02/16 (土) 07:15:11 - ~
>例えば、マウスでdominant negativeが報告されている場合

期待はしていいと思いますが、やってみないと分かりません。

(無題) 削除/引用
No.676-4 - 2008/02/16 (土) 05:26:27 - TJ
>>奴隷さん>>かわさん

だいぶ分かってきました。ありがとうございます。
もう一つ教えてください。
例えば、マウスでdominant negativeが報告されている場合、
ラットやチキンなどの他の動物で、それがdominant negativeとして働くと
考えてもいいのですか?

(無題) 削除/引用
No.676-3 - 2008/02/14 (木) 18:07:56 - かわ
培養系なら阻害する遺伝子の下流でアッセイしたらよいと思われます。ただし遺伝子導入だけでもいろいろと動いちゃいますので、コントロールの設定は難しい場合が多いと思われます。

>タンパク質によっては、dominant negative体が存在しないこともあるのでしょうか?

十分にありえます。遺伝病として常染色体劣性遺伝の形式しかとらないような遺伝子はおそらくほとんどそうですね。奴隷さんのいうモノマーで機能する酵素というのはこれにあたると思われます。

(無題) 削除/引用
No.676-2 - 2008/02/14 (木) 12:35:16 - 奴隷
原理的には、その変異体を発現することで、当該遺伝子のノックアウトあるいはノックダウンに類した表現型を示すかどうかで調べます。実際には、ノックアウトやノックダウンに先だってドミナントネガティブ変異体を用いた実験を行うことが多いので、期待されているような影響が見えたらドミナントネガティブに作用していると仮定してしまっているケースもあると思われます。

タンパク質によってはドミナントネガティブ変異体が存在しないということは、原理的にはあり得ることだと思いますが、それを証明することはいわゆる「悪魔の証明」なので、あまり考えても意味がないのではないでしょうか。モノマーとして機能して、基質のturn overが極めて速いような酵素などはそれにあたると思われますが。

また、活性残基を置換して不活性化型にしたからと言って、ドミナントネガティブ変異体として振る舞うとは限りません。

dominant negativeについて 削除/引用
No.676-1 - 2008/02/14 (木) 03:00:35 - TJ
以前にも、このフォーラムで話題になっていたことがあるのですが、また質問させて下さい。
あるタンパク質のドミナントネガティブを作りたいと思っています。
dominant negativeを作る方法として、活性中心のセリンをアラニンに置き換える方法がありますが、その分子が、実際に対立遺伝子の機能まで欠損させることができるのかどうかというのは、どうやって調べるのですか?

タンパク質によっては、dominant negative体が存在しないこともあるのでしょうか?
詳しい人がいたら、教えて下さい。

9件 ( 1 〜 9 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を