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5'UTR ターゲットのshRNA vectorの効果確認 トピック削除
No.609-TOPIC - 2008/02/01 (金) 09:00:54 - postdoccanada
こんばんは。
皆様のお知恵をお借りできればと思い、質問させていただきます。
長文になりますが、よろしくお願いします。

まず、ある遺伝子Xのアイソフォーム特異的shRNAベクターが欲しいというのが
実験の目的です。

Xは異なる別のプロモーターからN末端のないDNというアイソフォームを持ちます。Xにはexon2,3が含まれますが、DN-Xは異なるプロモーターのためexon3'を持ちますが、これが30bpと極めて短いため、DN-X特異的
shRNAベクターをデザインしたときに、5'UTRにしかターゲットがうまく見つかりませんでした。(exon4以降は共通)当然Xはexon2,3がターゲットなので、簡単にデザインすることができました。
さて、このshRNAが効くかどうかチェックするときに、retro virus を作って、ターゲットの幹細胞に感染させてreal timePCRでチェックすることも考えたのですが、発現が低いのと感染効率の問題がある可能性があって、より簡便に293細胞に5'UTR+cDNAを過剰発現させて、同時にshRNA vectorもトランスフェクトして、それでウェスタンで確認すればいいと考えました。

そこで、5’UTR(300bp)をクローニングして、pcDNA3.1(+)に
CMVpromoter+5'UTR+cDNA of DN-Xというコンストラクトを作って、
過剰発現してみましたが、ウェスタンで蛋白発現を確認できませんでした。
(non scramble+DN-X)
当然、コントロールとして、DN-X onlyのトランスフェクションが必要だったのですが、今回はしていません。

1,ベクターのシークエンスは正しいです。向きも正しいです。kozak sequence も当然genomeのままです。
2,トランスフェクションはshRNA vectorにGFPがついているので、されていることが分かっています。(ダブルトランスフェクション)
3,一次抗体も同時にXの実験も行ったので、死んでいないことが確認できています。
4,蛋白はきれいに転写されています。二次抗体もECLもXの方ではうまくいっているので、生きています。

このことから、5'UTR+cDNAというデザイン自体の問題を疑っています。
ですが、もし蛋白が翻訳されなくても、real timeでRNAをチェックすることもできるので、こちらに進もうかいま考えているところです。

質問のポイントは、
1,このベクターの構造に問題がある可能性が高いのか?
2,real timeに進むべきか?
3,見落としは?
以上です。

長文失礼しました。
 
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(無題) 削除/引用
No.609-4 - 2008/02/02 (土) 14:45:00 - a
リアルタイムでの確認なら、導入したvector DNAがテンプレートにならないよう、RNA精製の時DNase処理を必ず行ってください。

PGK-neomycinによる遺伝子の途中からのmRNAの過剰発現 削除/引用
No.609-3 - 2008/02/01 (金) 20:12:35 - postdoccanada
aさんコメントありがとうございます。
ベクターの構造が明らかにおかしいという
指摘であれば、全てがやり直しでしたが。(やり直してもいいのですが)

ということは、やはりreal timeをやってみようと思います。
もしよろしければ、コメントいただけるとありがたいです。

(無題) 削除/引用
No.609-2 - 2008/02/01 (金) 19:30:43 - a
DN-Xが何かは知りませんが、非常に半減期の短い蛋白なら見えないかも知れません。

5'UTR ターゲットのshRNA vectorの効果確認 削除/引用
No.609-1 - 2008/02/01 (金) 09:00:54 - postdoccanada
こんばんは。
皆様のお知恵をお借りできればと思い、質問させていただきます。
長文になりますが、よろしくお願いします。

まず、ある遺伝子Xのアイソフォーム特異的shRNAベクターが欲しいというのが
実験の目的です。

Xは異なる別のプロモーターからN末端のないDNというアイソフォームを持ちます。Xにはexon2,3が含まれますが、DN-Xは異なるプロモーターのためexon3'を持ちますが、これが30bpと極めて短いため、DN-X特異的
shRNAベクターをデザインしたときに、5'UTRにしかターゲットがうまく見つかりませんでした。(exon4以降は共通)当然Xはexon2,3がターゲットなので、簡単にデザインすることができました。
さて、このshRNAが効くかどうかチェックするときに、retro virus を作って、ターゲットの幹細胞に感染させてreal timePCRでチェックすることも考えたのですが、発現が低いのと感染効率の問題がある可能性があって、より簡便に293細胞に5'UTR+cDNAを過剰発現させて、同時にshRNA vectorもトランスフェクトして、それでウェスタンで確認すればいいと考えました。

そこで、5’UTR(300bp)をクローニングして、pcDNA3.1(+)に
CMVpromoter+5'UTR+cDNA of DN-Xというコンストラクトを作って、
過剰発現してみましたが、ウェスタンで蛋白発現を確認できませんでした。
(non scramble+DN-X)
当然、コントロールとして、DN-X onlyのトランスフェクションが必要だったのですが、今回はしていません。

1,ベクターのシークエンスは正しいです。向きも正しいです。kozak sequence も当然genomeのままです。
2,トランスフェクションはshRNA vectorにGFPがついているので、されていることが分かっています。(ダブルトランスフェクション)
3,一次抗体も同時にXの実験も行ったので、死んでいないことが確認できています。
4,蛋白はきれいに転写されています。二次抗体もECLもXの方ではうまくいっているので、生きています。

このことから、5'UTR+cDNAというデザイン自体の問題を疑っています。
ですが、もし蛋白が翻訳されなくても、real timeでRNAをチェックすることもできるので、こちらに進もうかいま考えているところです。

質問のポイントは、
1,このベクターの構造に問題がある可能性が高いのか?
2,real timeに進むべきか?
3,見落としは?
以上です。

長文失礼しました。

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