IPへのexposureをフリーザー中でおこなうというのは、メーカーが推奨、あるいは容認している方法ではないと思いますが、いかかでしょう。それであればやらないほうがいいです。
フリーザーに入れることがゲル内でのバンドの拡散を防ぐことに効果があるのか、またそれが必要なのかはよくわかりません。しかし、拡散を防ぐのが目的ならゲルドライヤーで乾燥させるのが一番いいと思います。オートラでシークエンスをしていたころは良くやっていたものでした。シークエンスゲルはサイズが大きいものの薄いので失敗したことないです。ゲルシフトだとゲルの厚みがもっとあるので生乾きや乾燥ムラで割れてしまう心配はありますが、いい条件を見つければ心配ないと思います。
また、シークエンスでバンドの拡散を防ぐのに、酢酸や酢酸エタノールを吹き付けて固定していたこともありますが、ゲルシフトなどにも効果があるでしょうか。
ところで、フィルムでオートラジオグラフィをとるときは、ディープフリーザーに入れるということを良くやりますが、これはまた別の理由です。
被曝してしてフィルム上に生じた銀粒子はある程度、自然に逆反応が起こってイオンに戻ります。低温にすることで逆反応を抑制して銀粒子の蓄積を効果的に行うというのがその理由です。
オートラをやっていた先輩のだれかが、この効用を取り違えてIPに適用し、それが受け継がれてきたのではないでしょうかね。 |
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