血清の使用目的によって、血液の処理の方法は変わってきますが、一般的な血清成分を測定する場合で説明しますと、血清を得たい場合には血液凝固剤を入れずに採血し、血餅ができるまで30分から1時間くらい放置します。測定したい物質によっては、室温で保存するとうまく行かないことがありますので、冷蔵庫(4度)に入れておいた方が良い場合もあります。冷蔵の場合はもう少し長く置いて、血液が完全に固まり、血餅(血の塊)が少し収縮して、黄色い液体が分離してくるのを待ちます。
その後、うちのラボでは、3000回転15分ほど遠心しますが、遠心機に入れる前に、血液の入っている試験管を軽く振って、血餅を試験管壁からはがしてから遠心をかけたほうが、綺麗に血清を分離できます。
冷凍保存した全血は、解凍する時に血球が壊れて溶血し、血清成分と血球成分が混ざってしまっていると思います。
純粋に血清成分のみを得たいのであれば、その血液は使用できないかとおもいます。 |
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