低分子の分解能が悪いということですね。理由はいろいろ考えられると思いますが、多分サンプルの濃度とかはもうすでに考慮されているのだと思います。実はいろいろなものがSDSPAGEに影響を与えます。塩濃度は考慮されているようですが、TRICINEを使うSDSPAGEはさほど塩濃度に影響されません。文献によると1MぐらいのNaClでも大丈夫のようです。その他に一般的に影響がありうる物は脂質であるとかDNA、RNAなどです。特に脂質はサンプルの調整の段階で工夫できます。TCAやアセトンを使って1度たんぱく質を沈殿させてからSDSPAGEようバッファーにけんだくし、超音波処理をするといいかもしれません。
あとお気付きと思いますがTRICINEシステムの低分子のバンドはへの字型というか、蒲鉾形のバンドになる傾向があります。それと特に低分子領域と言う事なのでもしご自分で作成されているのでしたらゲルの重合をなるべく完全にした方がいいかもしれませんね。作成後少し時間を置くといいかもしれません。前日に作るぐらいでもいいかもしれませんよ。
それとこれは多分大丈夫と思いますが、サンプルバッファーは従来のSDSPAGEは青い色素BPBをよく使いますが、BPBは先頭を走らず少し遅れてエイどうされます。CBBとかに変えた方がいいと思います。 |
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