おおさん、ご回答ありがとうございました。
私はタグによるタンパク精製の経験があまりないので、
経験上判断する、ということが出来ないので、
とても参考になります。
私はまず、目的タンパク質にHisタグを付けました。
N末端につけたものとC末端につけたもの、2種類作成しました。
しかし、N末端の方は、上清ではHis抗体で検出できたものの、
カラムでこのタンパク質を精製すると、ウエスタンで検出
されなくなりました。
C末端の方は、上清ですら検出できませんでした。
Hisタグが抗体に認識されにくい構造をとってしまっているのか、と思い、
Hisタグより長い3xHAタグに切り替え、アフィニティー精製を
やっています。
3xHAでは、N末端のものもC末端のものも上清でしっかり検出できます。
ただ、IPした結果、かなり回収率が悪い印象を受けました。
今までIPをしたことがなかったので、この回収率が低いかどうか
経験で判断できないのですが、予想以上に悪い回収率でした。
添付の取扱説明書の方法では回収率が悪かったので、
IPではオーバーナイトでマトリックスに吸着させたり、
アフィニティー精製では上清を何度もカラムに通しています。
物理的な接触時間を長くする以外に、効率を上げる方法は
あるのでしょうか?
とりあえず今度、IP後の上清に対して、ウエスタンをやってみます。
HisでもHAでも、私のタンパク質は、検出や精製に適さない
場所(構造)なのかもしれません。
しかし、タンパク質の活性に必要だと推定される場所だけを
発現させているので、真ん中にタグを入れたくはないのです。
かといって、HisやHAでうまくいかないものを
FLAGなど他のタグに換えて、どこまで改善されるか、甚だ疑問です。
現在、他のアプローチを考えています。
この度はありがとうございました。 |
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