絶対定量法でリアルタイムPCRをしています。
検量線を作成する際に
in vitro転写でcRNA を調整して
superscriptII でcDNA 合成をしています。
逆転写のコントロール(−RT; 酵素加えず)を
リアルタイムPCR にかけたところ
シグナルが検出されてしまいました。
(サイクル数26 くらいで立ち上がる)
なお、
cRNA を合成したあとにDNaseI 処理(プラスミド消化)をし
RT したあとにRNase H 処理(鋳型RNAを消化)をしてあります。
逆転写酵素を入れていないので、cDNA は無いはずです。
おかしいな、と思って
上記の−RT液(DNase, RNaseH処理済, RT酵素無し)、さらに
まだ逆転写をしていないcRNA溶液(DNase処理済み)のそれぞれに
RNase A を加え、37℃20min をしました。
これらをテンプレートにして、リアルタイムPCR したところ
やはりシグナルが検出されました。
melting curve はシングルピークで
どちらも同じ波形です。
なお、リアルタイムの増幅産物は未泳動です。
なにもテンプレートを入れていないブランクは
シグナルは検出されていません。
(水、プライマー、試薬は同一。コンタミは無い)
●RNA もDNA も分解しているはずなのに
なぜ増幅されてしまうのでしょうか?
(DNaseI の活性はプラスミドの消化で確認してあります)
同じような経験、対処法、
考えられる原因、コメントなどありましたら
どうか御意見頂けませんでしょうか?
宜しくお願い致します。 |
|