大腸菌の生育をよくするために、効果的なのは以下の方法があります。
Mg+を2mM程度添加:定常期での大腸菌密度が上がります。
tryptoneの代わりにfish peptoneを使う:これはアミノ酸組成の偏りが少ないそうです。ただし、魚臭いです。peptoneを多めにいれるのも勿論効果あり。
Yeast extractを多めにいれる:各種栄養分の追加。
5g/Lほど glycerol (glucose)を添加:carbon source。
10-20mM MOPS(pH7):培地の酸性化を防ぐ。
1mM NaHPO4を添加:至適化が必要。目的によっては不要。5mMだとやや悪くなったことがあります。(自作の培地もありますが別件の投稿前論文で使用中でなので興味のある方はメールをください。)
ただし、大腸菌の生育(菌体密度)と産生されるタンパク量は必ずしもパラレルではないので、ご注意ください。また、多分に企業の方がコストパフォーマンスまで考慮しているので上記は素人の経験と知識にすぎません(といいつつも論文に入れようとしていますが)。コストパフォーマンス的には無機合成培地ですね。 |
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