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ストレプトゾトシンの安定性 トピック削除
No.35-TOPIC - 2007/08/06 (月) 16:05:28 - きりり
ストレプトゾトシン(STZ)誘発糖尿病モデルを作製しています。

今回、予備検討を下記のとおり実施中なのですが、データにかなりのバラツキが見られています。

STZを用いるのは今回初めてなので、こんなにばらつくものなのかがよくわかりません。しかも文献等を参照し投与量を決定したにもかかわらず、早期に死亡例まで見られています。

STZは3匹分まとめて調製し、ラット1、2、3の順に投与したのですが、STZの溶解後の不安定性が影響しているのでしょうか?

是非ご助言いただけたら幸いです。


動物:Fischer系ラット♂ 約200g 3匹
STZ:50mg/kg iv (溶媒:0.05Mクエン酸緩衝液 pH4.5、 4℃)
実験:STZを溶解後、約3分後にラット1に、約6分後にラット2に,約10分後にラット3に静脈内投与し、空腹時血糖を3日後に測定した。

結果:
ラット1:血糖120mg/dL(0日目)⇒ 1100mg/dL(3日目)⇒死亡(4日目)
ラット2:血糖115mg/dL(0日目)⇒ 480mg/dL(3日目)⇒死亡(4日目)
ラット3:血糖121mg/dL(0日目)⇒ 260mg/dL(3日目)⇒生存中(4日目)
 
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結構死亡率高いです。 削除/引用
No.35-31 - 2009/12/28 (月) 16:46:00 - たい
私も北村さまと同様の方法で作っております。
動物はC57BL6J 14週令、25g程度のもので200Mg/KgBWでipしていますが、10日くらいで半数弱程度死亡してしまいます。かなり体重減少し、みるからに生きが悪くなります。

マウスを使用したSTZモデルでの長期間の死亡率はどの程度なのでしょうか?

muscle relaxants 削除/引用
No.35-30 - 2009/09/09 (水) 05:19:19 - HsvsRsvsesv
<a href="http://muscle-relaxers-drugs.com/">muscle relaxants</a>

STZ誘発糖尿病モデルマウス 削除/引用
No.35-28 - 2009/05/22 (金) 12:16:09 - 北村紀子
マウスなのですが私もSTZ誘発糖尿病モデルマウスを作成しています。
アドバイスするというわけでは、ないのですが、私の方法を乗せてみました。
何か、不都合な点がありましたら、逆に教えてくださるとありがたいです。

<条件>
動物: C57/Bl およそ20g
STZ: 200mg/kg i.p. (溶媒:0.05Mクエン酸緩衝液 pH4.5、 常温で投与)
実験: ストレプトゾトシン マウスの体重に対して 200mg/kg
0day、4dayの血糖値を比較する。

<protcol>
クエン酸緩衝液を作成する(100mlのビンに作成しています。)クエン酸480.5mgとクエン酸ナトリウム661.8mgをとり、(この割合だとPH=4.5となる)ように、混ぜI.E.Wを95ml加え混ぜとけるまで混ぜる。その後、オートクレーブをかけ、4度保存しておく。

あらかじめ、マウスの体重を測定しておき、0dayの血液を尾静脈採血を行い、40ul採取する。

ストレプトゾトシン(-20度保存)を15mlファルコンにとり、クエン酸緩衝液に溶かさずに氷上においておき急いで動物舎へ

動物舎でクエン酸緩衝液(このとき、クエン酸緩衝液は、冷た過ぎるとマウスに投与するにあたって問題があると考え、常温にほどです。)とストレプトゾトシンを混ぜる

(20mg/ml)。ストレプトゾトシンは、混ざりにくい。激しく混ぜたり、ボルテックスを用いずに転倒混和で、ゆっくり溶かす。
濃度はマウスに対してストレプトゾトシンを200mg/kgにするために、クエン酸に対してストレプトゾトシンを20mg/mlとし、このストレプトゾトシン溶液を0.1ml/gで投与しています。

マウスに腹腔内投与する。クエン酸緩衝液に溶かしてから、マウスに投与するまで10min以内です。(最大、連続5匹まで投与しました。1番はじめのマウスが血糖値が上がりやすく

、最後に投与したマウスが血糖値があがりやすいということは、ありませんでした。ランダムに時々血糖値が低いマウスがいます。)

4dayに、頚動脈採血を行い、血液を採取する。その後、氷上に3h〜4hほどおいておき、血液が固まったことを確認したのちに遠心(13000rpm、15min)で上清をとり、これを血清とし、血糖値を測定する。

時々、血糖値が上がらないときの問題点として、
・ストレプトゾトシンがマウスに投与する前にストレプトゾトシンが分解してしまっている。
→混ぜ方に問題がある。
・ストレプトゾトシン溶液が、正確な量をマウスに投与できていない。
→1mlの注射筒を使っています。たとえば20gのマウスだと0.2mlストレプトゾトシン溶液を投与することになるのですが、0.01ml(1メモリ分)ずれると5%ずれる計算になります。

などを考えました。

疑問がありましたら、連絡いただけるとうれしいです。

norikokitamura2011@yahoo.co.jp

(無題) 削除/引用
No.35-27 - 2008/10/24 (金) 10:51:12 - 通りすがり
>[Re:26] みみなしさんは書きました :
> 実験前に採血する?。大事な可愛い材料にきついストレスを与えたくありません。


動物に対して「可愛い材料」という表現はいかがなものかと

その他の文章からも人間性を疑われますので御注意されたほうがよいですよ

追追信、アロキサンorSTZ投与について 削除/引用
No.35-26 - 2008/10/23 (木) 16:13:00 - みみなし
こう云う遣り取りをしながら、次の実験を考えています。有難う御座います。使用マウス数は少しオーバーで以前の職場での多人数でのことで今回は私一人+αなので20〜30匹の規模の繰り返しの予定です。クエン酸バッファ使用?何故か分りません。でも痛いでしょうね。それに冷たい液を入れてやると痛がりますよ。数多く小分けして溶解後15分くらいの手早さで処理すれば生食でも、高級にしてあげるならPBS(ー)で充分だと思います。何故、ivで30秒以上にこだわるかといいますと私は以前、癌切除術後の化学療法を受けた時にあの地べたを這いずる様な感覚を受けた(個人差があり私の場合です)シスプラチンと5FUの点滴静注を腎像、心臓の機能低下を防ぐ意味もありましたができるだけ部位に直接、長時間が良いと思ったからです。その結果はマウスの場合ですが、ほぼ、全例3日〜1週間でテステープで尿糖+を確認しています。実験前に採血する?。大事な可愛い材料にきついストレスを与えたくありません。
まだ色々と最適投与量とか、検討しています。色々、教えて下さい。

みみなし様 削除/引用
No.35-25 - 2008/10/23 (木) 13:31:44 - きりり
ご助言ありがとうございました。

私はSTZをクエン酸緩衝液で溶解してます。よって、静脈内投与では血管痛がひどくラットはかなり暴れます。数秒間でのワンショット静注は問題ないですが、30秒以上かけての持続的静注は、可能ではありますが、100%上手く注入できる自信はないです。

のみみなし様は、STZの溶媒は生理食塩液でしょうか?

STZの溶媒は何故クエン酸緩衝液を使った論文が多いのでしょうね?

STZによる糖尿病誘発ついて 追伸 削除/引用
No.35-24 - 2008/10/22 (水) 15:58:57 - みみなし
早速の御返事、有難う御座います。
少し、申し添えておきます。
健常マウス→糖尿病発症には iv,30秒以上で注入がベストでipでは90%くらいの発症率でそれでは投与量を増やすと死亡例が出始めた経験があります。
実験が旨く行かれたとので重畳でしたが、更に糖尿病の重症度の均一モデルを必要とされる時はiv投与を用いられたら如何でしょうか。
当方はこれからマウス尿路の易感染状態での検討、しかもマウスですから多匹数(1度に100匹以上)でほぼ均一の糖尿状態発現が準備可能な方策を探しております。STZでも、アロキサンでも良い方法が有りましたらお教え下さい。以上

みみなし様 削除/引用
No.35-23 - 2008/10/22 (水) 15:02:36 - きりり
一年前の書き込みにも関わらず、ご返事くださいましてありがとうございました。

せっかくのアドバイスでしたが、STZは結局、i.p.投与で本試験を行いました。30mg/kgで20匹実施し、運良くバラツキ少なく全例糖尿病発症し、且つ死ぬこともありませんでした。

実験は大成功でした。

STZによる糖尿病誘発ついて 削除/引用
No.35-22 - 2008/10/22 (水) 14:16:24 - みみなし
偶然、見ました。遅ればせながらご参考になればと書きます。
以前、健常マウスにSTZをiv投与し糖尿病を発症させ、易感染モデルを作成していました。確実に0.2ml/mouse尾静脈より注入するため、短時間で処理していました。そのときは80%くらいの頻度で発症し実験材料としては物になりませんでしたが、注入時間をゆっくりと0.2mlを30秒くらいかけて入れてやるとほぼ100%、2,3日後のテステープ検査で陽性となりました。多分、薬液の接触時間が延長することでランゲルハンス島への破壊が高まったのではないかと理解して実験を行っていました。以上です。

STZ 削除/引用
No.35-21 - 2007/08/23 (木) 10:58:06 - きりり
皆様、数多くのアドバイス誠にありがとうございます。

私も、当初、STZでこんなに死ぬとは思っていませんでした。

やはり、動物側に問題があるのでしょう。

ラットの系統を変更すれば解決するのでしょうが、実験の趣旨上、
Fischer系でSTZモデルを作製する方向は変えられません。

貧乏ラボ故、頻繁にラットも購入できなければ、STZの同ロット大量買いも実行できないありさまです。

STZ 15mg/kg ipくらいが妥当でしょうか?単回で発症しなければ連続投与を検討したいと思います。

あまりお役に立たないかもしれませんが・・・。 削除/引用
No.35-20 - 2007/08/20 (月) 09:00:19 - あああ
生理学の学生実習でSTZ誘発糖尿病ラットを用いていますが、100mg/50ul of 0.1M acetic acid buffer + 1ml of Saline で調整したSTDを約24時間絶食したWister系ラット(♂ 7-8週齢)に45mg/kgの量で静脈投与しています。
実習時(STZ投与2週間後)の血糖値は300前後となっています(簡易測定機にて)。更にその後2-3週間後には、400を超えていますが死亡するものはほとんどいません。
糖尿病を誘発されないものも、数年に1回あったかな???と感じです。

Fischer 削除/引用
No.35-19 - 2007/08/19 (日) 09:52:53 - Kazu
通常であれば、血糖値が400mg/dl以上になってからも1ヶ月以上は未治療で生きながらえるはずです。やはりラットの問題が大きいのかも知れませんね。

また死にました。 削除/引用
No.35-18 - 2007/08/18 (土) 09:33:35 - きりり
きりりです 皆さんより数多くのアドバイスをいただき、感激しております。

余っていた未使用動物(Fischer系ラット 300g 16週令 2匹)が手に入ったので、今度はipで予備検討をしてみました。

STZ:30mg/kg ip 絶食下投与(氷上で1匹分ずつ調製し2分0秒後に投与)

ラットa:血糖108mg/dL(0日目)⇒ 311mg/dL(6時間後非絶食時)⇒410mg/dL(1日後非絶食時)⇒390mg/dL(2日後絶食時)⇒死亡(3日目)

ラットb:血糖110mg/dL(0日目)⇒ 330mg/dL(6時間後非絶食時)⇒402mg/dL(1日後非絶食時)⇒360mg/dL(2日後絶食時)⇒死亡(3日目)

STZ:30mg/kg 静注に比べると、血糖値上昇は幾分軽度だったので期待したのですが、やっぱり3日後には死んでいました。死亡直前の血糖値は測定できてませんのでなんとも言えませんが、皆さんのラットでは400〜500mg/dL程度の血糖値では急には死なないですよね??どのくらいの空腹時(非絶食時)血糖値でラットは死ぬのでしょうか??

もしや、FischerラットはSTZに感受性が高いのではなくて、高血糖に弱いのでは??

ip 削除/引用
No.35-17 - 2007/08/17 (金) 20:25:48 - Kazu
急速ivで毒性が強く出るなら、ipの方がいいかも知れませんね。私自身は初めからipで行っており、若いルイスラットが死んだことはありませんでした。

STZ 削除/引用
No.35-16 - 2007/08/17 (金) 18:27:19 - しま
しまです。

STZはSIGMAのものしか使ったことがありませんが、これまで使用したロットで、効かなかったものもありません。
でも、万一本試験で開けたロットが効かなかったとき、時間も動物も無駄になってしまうので、ロットを変える時には必ず効果があることをチェックし、一連の試験で常に同じロットが使えるように、大量買いをしています。
おまじないみたいな感じです。

また、投与時には最低でも30秒以上はかけて注入しています。

勉強になります 削除/引用
No.35-15 - 2007/08/16 (木) 21:03:45 - あきこ
あきこです

しま様、ラット系統差についての貴重な情報まことにありがとうございました。大変勉強になりました。

絶食に関しては、確かに、通りすがり様のおっしゃるとおりかもしれませんね。私も絶食してSTZ投与していました。

私の場合、STZ投与前の空腹時血糖値やインスリン値などを測定するため、絶食下投与にしたのですが、今思えば、

絶食→採血→餌あたえる→1日後(半日後)にSTZ投与

でもよかったのかもしれません。

また、STZの尾静注ですが、毒性を考えると出来れば急速静注を避け、数分かけて注入したいところです。(私の場合、血管外漏出を恐れるが故、5秒くらいで注入しましたが、それが高致死率の一因かもしれません)

そう考えると、腹腔内投与の方が優れているかもしれませんね。

非絶食 削除/引用
No.35-14 - 2007/08/16 (木) 19:19:33 - Kazu
ご無沙汰しております。Kazuです。通りすがり様のご高察通り、非絶食でSTZを投与しております。STZ投与時に絶食にすると致死率があがるだけでメリットがない可能性がありますよね?STZはナカライテスクのものを使用しており、問題なかったです。
@若いラットが死にまくるというのは、Fischerが悪い可能性も考慮する必要があり、その他のラットが手に入るなら試されてはいかがでしょう?
AどうしてもFicherでということであれば、以前も書いたと思いますが、STZの副作用である腎障害や肝障害を避けるため少量連日投与を試されてはいかがでしょう?マウスの話ですが、元気なマウスは200mg/kgのSTZを投与しますが、NOD-SCIDでは死んでしまうので、100mg/kgを3日から5日連続で投与する(1回うちでは糖尿病まで持っていけない)論文もあります。

STZ 削除/引用
No.35-13 - 2007/08/16 (木) 15:14:23 - 通りすがり
しま様は絶食してSTZを投与していたのですね.
私の予想はどうやら外れたようです.
大変失礼致しました.

それにしても全く効果の出ないロットがあるとは..
注意しないといけませんね.

ちなみにどこから購入したものですか??

SIGMA? WAKO?

絶食 削除/引用
No.35-12 - 2007/08/16 (木) 09:28:15 - しま
しまです。

毎回20時間の絶食をしています。
またロット間差というのは、たまに効果がほとんどみられないロットがあるということです。

絶食下,非絶食下の違いは?? 削除/引用
No.35-11 - 2007/08/16 (木) 05:49:10 - 通りすがり
なるほど.STZの用量検討でお悩みのようですね.私も同様に悩んだ事あります.

私の経験では,

1)STZのロット差はあるが,投与量を10mg/kg左右させるほどではない.

2)低温の緩衝液もしくは生食で溶解する.昔はクエン酸緩衝液がよいといわれていたが,用時調製であれば低温生食でも大差はなし.

3)STZはαアノマーとβアノマーの混合物で,溶解直後ではα>βだが,時間がたつとα=βと平衡状態になろうとする.従って,STZに溶媒を加えた直後と15分後とではSTZの活性は大差だが,平衡状態に近づけば活性の変動は無視できるものになる.

4)絶食下でSTZを投与した方が数日後の死亡率が高い.おそらく,絶食下の体重をもとにSTZ投与量を決めたら,非絶食時よりSTZ血中濃度が高くなるからと,絶食解除後に餌を沢山食べ急激に高血糖になりやすいからかな??

これらはあくまで私の経験則です.

たぶん,50mg/kgで死亡例の多い方(きりり様やあきこ様)は絶食下でSTZを投与していて,一方,死亡例の経験が少ない方(しま様やKazu様)は非絶食下投与ではないですか??

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