横道にそれますが・・・・
鋳型にプラスミドを使っていらっしゃるなら、プラスミドについている
プロモーター配列 (T3, T7 or Sp6) あるいはその外側の配列を
プライマーにして PCR を行い、その産物を RNA 合成の鋳型にするという手も
あります。
この場合、必要なプラスミドはごく少量(50 マイクロリットルの反応系で
10 ng もあれば十分)で済みますし、プラスミドを制限酵素で切断したり
フェノール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿も必要ないので、精製過程での
ロスも気にしなくて良くなります。私は PCR 産物を一応カラム精製していますが、
しなくてもよいというプロトコールもあります(確か Ambion の HP では
そう記載していた記憶があります)。
校正機能のない Taq だと 3'-end に A を付加するので、RNA 合成ではダメと言われている
3'-突出末端の鋳型になりますが、私の経験では問題になったことはありません。
気になる場合は強力な校正機能をもつ(= 平滑末端をつくる)Taq を使えば問題ないです。 |
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