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凍結切片の染色について トピック削除
No.2788-TOPIC - 2009/02/03 (火) 18:08:49 - 高校生物教員
 高校生物教員です。
 設備のない状態ですが、組織標本を作りたいと思っています。

 先日、マウスを解剖しました。ミクロトームがないので、とりあえず
コールドスプレーで消化管と肝臓を凍結させ、カミソリの刃で薄切してみました。厚い切片でしたが、なんとか柔毛、杯細胞、平滑筋などを見ることが
できました。
 現在のところ、染色液が酢酸カーミンぐらいしかないのですが、何とかHE染色をしたいと思い、事務室に頼み込んでマイヤーのヘマトキシリン液とエオジン液を発注しているところです。
 アルコール固定した臓器がいくつかあるので、染色液が手に入ったらHE染色にチャレンジしてみようと思うのですが、凍結切片のHE染色はやったことがないので、よろしければいくつか教えて下さい。。

@スライドガラスにつけた切片は染色中にはがれたりしないのか?
 もしはがれてしまうときは、どのように防止すればよいか。
Aエオジン染色した後は、アルコール脱水→キシレン→グリセリン封入
 の流れでよいのでしょうか?

 非常に初歩的な質問で申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
 
 
 
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浮遊切片に対するIn situ hybridization 削除/引用
No.2788-9 - 2010/02/05 (金) 22:29:38 - うた
ビブラトーム(マイクロスライサー)などで、数十~100 µm の切片を作製し、それを、浮遊させながら免疫抗体染色する方法を最近よく見かけます。

質問は、同様に、厚切りの切片を浮遊させながら、免疫抗体染色の代わりにin situ hybridizationをする方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、教えてくださいませんでしょうか。

なにとぞ宜しくお願いします。

ありがとうございます。 削除/引用
No.2788-8 - 2009/02/05 (木) 07:49:23 - 高校生物教員
 懇切丁寧な回答をありがとうございます。

 いろいろと試してみようと思います。
たまたまこのフォーラムを見つけて投稿したのですが、
親身になった御意見をいただくことができ、感激しております。

 

(無題) 削除/引用
No.2788-7 - 2009/02/04 (水) 21:47:16 - ttk
>1

免疫染色やin situハイブリダイゼーションによく使われるものですが、
松波硝子工業株式会社から出ているMASコートスライドガラス(S9441)が便利です。

切片を十分に乾燥(ドライヤー冷風数時間でも良いです)させてあげれば、HE染色くらいでは剥がれません。

>2

私はエンテランニューを使ってます。
6μm凍結切片です。


大学などに頼めるようであれば頼んでしまった方が良いかもしれません。
パラフィン切片の方が組織学的には適しているようですが、凍結でも構わないと思います。4%PFA固定くらいは高校で作業してから。

予算がどうにかなれば組織化学研究所さんのような会社もあります。
依頼するより、既に出来ている教材を探して買っちゃった方が安いかもしれませんが。

(無題) 削除/引用
No.2788-5 - 2009/02/04 (水) 13:19:39 - AP
蛇足ですが、二枚のカミソリの間に薄い紙などスペーサーをはさんで、刃と刃のあいだに薄片をとるという方法もあります。植物なんかだと、そこそこうまくいくんですが、動物組織だとどうかな?

高大連携 削除/引用
No.2788-4 - 2009/02/04 (水) 12:31:13 - かよ
本筋とは関係ないんですが、最近の大学はどこも高大連携をうたっていて、たとえばうちの場合ですと、高校教員さんのような方から相談があれば、きっと凍結切片の作成や染色のお手伝いを喜んでさせていただきます。そういうところばかりではないかもしれませんが、一度近隣の大学などにご相談されてもいいのではないでしょうか。

わたしのところでは、依頼されて高等学校に解剖実習に出かけたり、その際、組織標本をもっていって観察して頂いたりもしています。

(無題) 削除/引用
No.2788-3 - 2009/02/04 (水) 10:31:16 - CJ
APさんのおっしゃっていることにつきますが、
・凍結前に30%スクロース緩衝液に一晩つけておけば、よりよい組織像を得ることができます(氷晶形成防止)。
・切片が厚すぎるとはがれやすくなります。かみそりで切った切片だとちょっとつらいかも…。いっそのこと浮遊法で染色して染色後にスライドグラスに載せて観察してみては?(HE法では普通用いられない方法ですが)

(無題) 削除/引用
No.2788-2 - 2009/02/03 (火) 18:29:27 - AP
>Aエオジン染色した後は、アルコール脱水→キシレン→グリセリン封入
 の流れでよいのでしょうか?

グリセリンは親水性なのでキシレン通したあとでは濁るとおもいます。
脱水、透徹せずにグリセリン封入するか、キシレンに置換してから有機溶媒系の封入剤をつかいます(古典的にはカナダバルサム、最近は合成樹脂系のものが各種あります。DPXとかビオライトとか、一ビン3000-5000円くらいかな)。
HE染色が水溶性なので、有機溶媒系の封入をした方が色落ちしにくく、通常の光学顕微鏡(位相差とかノマルスキーではなく)なら、高透過性、低屈折率で観察しやすいと思います。

>@スライドガラスにつけた切片は染色中にはがれたりしないのか?
 もしはがれてしまうときは、どのように防止すればよいか。

最近はポリリジンなどいろいろな接着性コーティング済みスライドグラスがありますが、古典的な卵白グリセリンとかゼラチン・クロムみょうばんでスライドグラスをコートしておけばいいと思います(レシピは簡単に見つかるでしょう)。

アルコール固定したサンプルからでは大して変わりないかも知れませんが、アルコール酢酸(3:1)などで固定し直したほうが核などの染色性が良いかも(その点、酢酸カーミンは、酢酸固定も同時に効きますけれど)。

凍結切片の染色について 削除/引用
No.2788-1 - 2009/02/03 (火) 18:08:49 - 高校生物教員
 高校生物教員です。
 設備のない状態ですが、組織標本を作りたいと思っています。

 先日、マウスを解剖しました。ミクロトームがないので、とりあえず
コールドスプレーで消化管と肝臓を凍結させ、カミソリの刃で薄切してみました。厚い切片でしたが、なんとか柔毛、杯細胞、平滑筋などを見ることが
できました。
 現在のところ、染色液が酢酸カーミンぐらいしかないのですが、何とかHE染色をしたいと思い、事務室に頼み込んでマイヤーのヘマトキシリン液とエオジン液を発注しているところです。
 アルコール固定した臓器がいくつかあるので、染色液が手に入ったらHE染色にチャレンジしてみようと思うのですが、凍結切片のHE染色はやったことがないので、よろしければいくつか教えて下さい。。

@スライドガラスにつけた切片は染色中にはがれたりしないのか?
 もしはがれてしまうときは、どのように防止すればよいか。
Aエオジン染色した後は、アルコール脱水→キシレン→グリセリン封入
 の流れでよいのでしょうか?

 非常に初歩的な質問で申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
 
 

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