Rocheのanti-DIG-APは、4℃保存で1年の使用期限だったと記憶しますが、同じチューブのものを数年使い続けても、へたって使えなくなった経験がありません。脱リン酸用のCIAPも、他メーカーではフリーザー保存になっていますが、Rocheは4℃保存になっていまして、これも同様、使用期限を数年過ぎた物でも、使い切る前に失活して使えなくなった経験はありません。
メーカーはいろいろですが(Rocheのではなかったですが)POは、使用期限を過ぎたものが失活したことがしばしばあります。POは酸化還元酵素でかつ触媒作用を引き替えに活性を失っていくので、保存中の自然酸化、あるいは酸化作用のある物質や微生物(POには呼吸毒のような作用の強い防腐剤が使えないからかも)のコンタミなどで、失活のリスクがAPより高いのではないかと思います。 |
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