線形の核酸の電気泳動では鎖長(分子量)の違いのみで移動度が変わります(環状など立体構造をとるものでは構造によっても移動度が変わる)。
一塩基に付き一個のリン酸基によってチャージが与えられるので、
常に総チャージ/総塩基数(移動を与える力/分子量)は一定で、もし、ゲルのような分子ふるいがない、水溶液中であれば、分子量に関係なく同じ移動度になるでしょう。
ところがゲルの分子ふるい(微少な網目)があると、短い物ほど通り抜けやすく、長い物ほど通り抜けにくいので、鎖長に応じて移動度の差異が現れます。
DIG標識はかなり大きな分子でヌクレオチドに修飾していますので、とうぜん取り込みによって分子量が大きくなるので、遅くなります。 |
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