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マウスの表現型が安定しないわけ トピック削除
No.2718-TOPIC - 2009/01/24 (土) 11:17:48 - panda
いつも拝見させていただいております。
このたび、私どもで作成いたしましたマウスの表現型解析の過程においてみなさまからアドバイスをいただけないかと期待してトピックを立てました。どうぞよろしくお願いします。

私どもで作成したKOマウス(見かけ上、異常なし)をC57BL/6Nに戻し交配しました。15世代以上交配させていますので、congenicになっております。

戻し交配により5−6世代頃からマウスの体型に異常がみられはじめました。
具体的には運動量がとても少ないマウスで、そういったマウスは3ヶ月以内に死にます。
みためも痩せていました。

ところがその表現型は100匹KOマウスを産ませたら2-3匹そういった異常マウスが出現するというものでした。それ以外のKOマウスは、戻し交配する前のマウスと同じくやはりみかけ上正常です。

低頻度ではあるもののそういったマウスが生まれる事に何かしらの意味があると信じていましたが、15世代まで戻している現在、そういったマウスは一匹も生まれなくなってきました。

すべての生まれるKOマウスはみかけ上正常です。野生型マウスとKOマウスとで仔の生まれる数を比較すると同じなので、胚の段階で致死であるという可能性は低いと考えております。

今思えば、近親交配を繰り返したためだと考えています。

つまり♂Heteroと♀Heteroを交配して、ある一定の頻度で異常マウスを産むケージから仔♀Heteroを別のケージに移し、そのケージにその仔の親である♂Heteroを入れて系統の維持をしていました。

これは近親交配ですよね?きっとそれで異常なマウスが生まれたんだと考えています。

しかし15世代に戻し交配を繰り返し、そこからHetero同士を交配させても異常なマウスが現れなくなってとても困っています。

どうかみなさまの指摘をいただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
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(無題) 削除/引用
No.2718-7 - 2009/01/25 (日) 00:23:06 - AP
>つまり♂Heteroと♀Heteroを交配して、ある一定の頻度で異常マウスを産むケージから仔♀Heteroを別のケージに移し、そのケージにその仔の親である♂Heteroを入れて系統の維持をしていました。

つまり、異常な仔が生まれる系統を選択して維持していたということですね。
これは異常な仔が生まれるのはKOとは全く関係のない、遺伝的バックグラウンドにもともと有害な変異があったということで説明がつくと思います。だとすればout-crossで消えるというのは当然です。

>今思えば、近親交配を繰り返したためだと考えています。
まさにそういうことなんですが、おそらく人為的な選択をせずに、無作為に近い交配で維持していたら早々に消えていたことでしょう。

異常な世代を重ねても仔が数%で一定していたということは、浸透度や表現度がその程度に低いマイナーな変異なのか、複数の遺伝子座の相加的、相乗的な作用が必要なのか、エピジェネティックな作用があるのか、、、まあ、よくある話だと思います。

(無題) 削除/引用
No.2718-5 - 2009/01/24 (土) 15:39:08 - よっしー
戻し交配で,”♂Heteroと♀Heteroを交配して”というのは
どういうことでしょうか?
雄雌のどちらかが野生型でないと・・・.

ところで,KOした遺伝子は,性染色体には乗ってないですよね.

(無題) 削除/引用
No.2718-3 - 2009/01/24 (土) 14:07:03 - こうじ
N5〜6の時代に出ていたマイナーなフェノタイプがN15になって出なくなったのですよね。
「頃から」というのは、どの世代「まで」フェノタイプが観察できたのか不明ですが、、、

イヤな可能性をあげるとすれば、
B6背景に低頻度で起こる水頭症とかではないのですよね

N15まで戻してこのフェノタイプがなければ
KOのフェノタイプではないと判断するのがサイエンスではないでしょうか

(無題) 削除/引用
No.2718-2 - 2009/01/24 (土) 11:54:21 - 免疫屋
geneticsは専門ではないので思いついた可能性の話しかできませんが…

-KO constructが入った箇所は確実に一カ所(標的遺伝子座のみ)でしょうか?非特異的に別箇所に入っているものを見落としている可能性はありませんでしょうか?
(別箇所に入ったconstructの影響があり,それがB6 backgroundにおいて強く表出してくる表現形であること.そしてGenotypingの対象外のため世代を重ねると消失したという可能性を考えました)


>これは近親交配ですよね?きっとそれで異常なマウスが生まれたんだと考えています。

近親交配によって異常が生じるメカニズムを考えると本件がこれに該当しない(だろう)ということがわかると思います.ご検討ください.

マウスの表現型が安定しないわけ 削除/引用
No.2718-1 - 2009/01/24 (土) 11:17:48 - panda
いつも拝見させていただいております。
このたび、私どもで作成いたしましたマウスの表現型解析の過程においてみなさまからアドバイスをいただけないかと期待してトピックを立てました。どうぞよろしくお願いします。

私どもで作成したKOマウス(見かけ上、異常なし)をC57BL/6Nに戻し交配しました。15世代以上交配させていますので、congenicになっております。

戻し交配により5−6世代頃からマウスの体型に異常がみられはじめました。
具体的には運動量がとても少ないマウスで、そういったマウスは3ヶ月以内に死にます。
みためも痩せていました。

ところがその表現型は100匹KOマウスを産ませたら2-3匹そういった異常マウスが出現するというものでした。それ以外のKOマウスは、戻し交配する前のマウスと同じくやはりみかけ上正常です。

低頻度ではあるもののそういったマウスが生まれる事に何かしらの意味があると信じていましたが、15世代まで戻している現在、そういったマウスは一匹も生まれなくなってきました。

すべての生まれるKOマウスはみかけ上正常です。野生型マウスとKOマウスとで仔の生まれる数を比較すると同じなので、胚の段階で致死であるという可能性は低いと考えております。

今思えば、近親交配を繰り返したためだと考えています。

つまり♂Heteroと♀Heteroを交配して、ある一定の頻度で異常マウスを産むケージから仔♀Heteroを別のケージに移し、そのケージにその仔の親である♂Heteroを入れて系統の維持をしていました。

これは近親交配ですよね?きっとそれで異常なマウスが生まれたんだと考えています。

しかし15世代に戻し交配を繰り返し、そこからHetero同士を交配させても異常なマウスが現れなくなってとても困っています。

どうかみなさまの指摘をいただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。

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