Bio Technical フォーラム

  • 書き込みがかなり増えてしまいサーバーの負荷が大きくなったので、新しいBioTechnicalフォーラムに移行してください。
  • 新しいトピックは新フォーラムでのみ立ち上げ可能です。レスは2009年2月15日までつけられますが、その後は、つけられません。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム(readのみ) | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

パラフィン切片のメス傷、切片のカサツキ トピック削除
No.268-TOPIC - 2007/10/02 (火) 15:34:12 - Bozu
 ウシ、ウマなどの消化管のパラフィン切片を作製しているのですが、特に硬いごみが入っているわけでもないのに新しい刃でも傷が入ってしまいます。多くのブロックがそうなので、ごみの線は薄いと思います。アルコール脱水の過多などで、組織が硬くなって傷が入る可能性などあるのでしょうか?
 また、消化管、特に平滑筋層がかさつくといいますか、かすれて切りにくい状況がよくあります。これも脱水過多が原因となりうるでしょうか?
 上記2症状とも、消化管に顕著で、他の組織には少ないです。原因が思いつかず、粘膜下組織の脂肪を恐れてアルコール脱水を長くしすぎたらこうなるのかと疑っています。70、80、90、95、100、脱水アルコール×3回を各半日行っています。
 また、脱水前に脱脂をアセトンなどで行った場合、免疫組織化学の高原性に影響はあるでしょうか?
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



10件 ( 1 〜 10 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.268-11 - 2007/10/16 (火) 18:47:18 - 組織
もし可能なら、脱脂を試してみてはいかがでしょうか?
脂肪による固定・脱水不良が原因か、区別できると思います。

脂肪が豊富な組織では、キシレン処理だけでは十分脱脂できないことがあります。
その場合、固定後に脱脂処理(1-2時間ごとに液交換×数回)してやると、かなり切りやすくなります。
脱脂液はアセトンでも何でも良いと思います。
あと抗原性ですが、影響は無いとまでは言えませんが、今のところ問題なく免疫染色できています。

私も大動物の組織は切りにくいと感じています。今までは固定不良によるパラフィン浸透性の低下が原因と思ってました。

ちなみに心筋は問題なく切れてますか?

全然だめかもしれませんが。。。 削除/引用
No.268-10 - 2007/10/16 (火) 11:26:17 - するたん
こんにちは。
以前いたラボでテクニシャンが実際にしていたのですが、パラフィンブロックが冷たすぎるとかさついてパリッとなることがあると言っていました。そんな時には1枚切るごとにはーっと息を吹きかけて切っていたのを覚えています。
超原始的で、うまくいくとは思えませんが、息をかけるだけですのでやってみる価値はあるかもしれません。

(無題) 削除/引用
No.268-9 - 2007/10/16 (火) 11:21:37 - Bozu
皆様ありがとうございます。
依然症状は続いております。

パラフィン温度は、たぶん大丈夫だと思います。温度計つき恒温槽で60度を保っておりますし、消化管以外はよい場合が多いです。
また石灰化に関しては、ほとんどの消化管に傷が入りますし、傷つきながら作った切片を観察しても石灰化巣が見当たりません。
固定、脱水、包埋の際に結合組織が硬化しているのかなと思っておりますが、原因及び対策がわかりません。
ブアンならまだましなことから固定の問題化とも思いますが、ホルマリン固定で消化管やコラーゲン組織がメス傷が入るほど硬くなるなど聞いたこともないし、ブアンでも多少入ります。

脱灰してみては 削除/引用
No.268-8 - 2007/10/15 (月) 17:55:13 - 千
ブロックの作成に問題がないならば、メス傷のほうは、ごく小さな石灰化とは考えられないでしょうか。もしそれならば、脱灰すれば問題ないと思われます。
プランク・リクロなど、各種の脱灰液が市販されています。
私のラボでは10%クエン酸Na,22.5%ギ酸/DDWを用いています。マウスの大腿骨でOver nightが脱灰の目安です。
いずれも固定のあと、エタノール処理の前に行います。
かさつきのほうは、ブロックをよく冷し、水につけた厚紙などで薄切面に水分を含ませながら切れば改善すると思います。
参考になれば幸いです。

(無題) 削除/引用
No.268-7 - 2007/10/12 (金) 11:47:58 - Fresh
あとは、パラフィン浸透時の温度が高すぎるとか。

Histologyは大昔には良くやっていて、最近は全然していないのですが、
当時オーブンがおんぼろで、調子が悪いとそうなることがありました。

(無題) 削除/引用
No.268-6 - 2007/10/12 (金) 09:16:54 - Bozu
ありがとうございます。

キシレン30分×3回行っています。アセトン等の脱脂処理はまだ実際には行っておらず、脂肪分の多い脳などでアルコールを長くするという話を聞いたことがあり、粘膜下組織に脂肪組織がありそこだけ切れないときがあったので応用してみました。その後アルコール時間を短くして包埋したのですが、メス傷やかさつきの問題は解決しませんでした。

固定液は、ブアンまたはピクリン酸加リン酸緩衝ホルマリン液を使っています。確かにブアン液のほうがカサツキはない印象ですが、メス傷は入ります。また、ホルマリン液でもこんなに切れないということはなさそうです。切り出し後の追固定も十分行っているつもりです。

パラフィンが浸透不足で切れなかったという経験はありますが、メス傷の多発は初めてで、原因も思いつかず、困っています。ブロック全体に細かい線が入ってしまいます。またカサツキは、平滑筋層がバラバラになったりボロボロになったりします。

(無題) 削除/引用
No.268-5 - 2007/10/11 (木) 23:23:26 - Fresh
脱水後のキシレン・トルエン処理が長いと組織がばさばさになってしまうことは経験しますが

>上記2症状とも、消化管に顕著で、他の組織には少ないです。原因が思いつかず、粘膜下組織の脂肪を恐れてアルコール脱水を長くしすぎたらこうなるのかと疑っています。

パラフィン包埋するなら、おそらくアルコール脱水の後にトルエン・キシレンなどの有機溶媒を通してからパラフィンにいっていると思います。
アセトンは抗原性に影響を与えにくい脱水剤、脱脂剤だとは思いますが、ふつうは、この有機溶媒処理のあいだにほぼ完全に脱脂されると思います。
脱脂のためにアルコール処理を長くするというのに意味があるかどうか、、、、、、、、、


固定法は非常に影響します。固定には何を使っていますか? 
平滑筋なら、たとえばブアン液が適していると思います。
普通のフォルマリン固定だとかがちがちに硬くなって切りにくい印象です。

(無題) 削除/引用
No.268-3 - 2007/10/11 (木) 22:12:38 - Bozu
ありがとうございます。早速やってみます。

投稿後、脱水アルコールの時間を短くして包埋してみましたが、結局だめです。また、過去の人が作ったブロックをきってみましたが、問題なく切れました。やはり包埋時点までの問題のようですが・・・

(無題) 削除/引用
No.268-2 - 2007/10/10 (水) 12:58:00 - No.8
かさついたブロックで面だしまで出来たら、その上に蒸留水を含ませたキムワイプをおいて5分ほど放置してから再度切ってみてください。
うまくいくのではないかと思います。これで刃が傷つくこともへるかと思います。
また、抗原性ですが問題ないと思います。
参考になれば幸いです。

パラフィン切片のメス傷、切片のカサツキ 削除/引用
No.268-1 - 2007/10/02 (火) 15:34:12 - Bozu
 ウシ、ウマなどの消化管のパラフィン切片を作製しているのですが、特に硬いごみが入っているわけでもないのに新しい刃でも傷が入ってしまいます。多くのブロックがそうなので、ごみの線は薄いと思います。アルコール脱水の過多などで、組織が硬くなって傷が入る可能性などあるのでしょうか?
 また、消化管、特に平滑筋層がかさつくといいますか、かすれて切りにくい状況がよくあります。これも脱水過多が原因となりうるでしょうか?
 上記2症状とも、消化管に顕著で、他の組織には少ないです。原因が思いつかず、粘膜下組織の脂肪を恐れてアルコール脱水を長くしすぎたらこうなるのかと疑っています。70、80、90、95、100、脱水アルコール×3回を各半日行っています。
 また、脱水前に脱脂をアセトンなどで行った場合、免疫組織化学の高原性に影響はあるでしょうか?

10件 ( 1 〜 10 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を