私もここ10年ほど、SMARTを使っています。やはり(ほぼ)確実に全長cDNAがとれるのがいいですね。cDNA合成の後で鋳型RNAの量に応じたサイクル数のPCRが必要ですが、その前の段階では期待どおり(C)nの突出にSMART oligoが対合した全長cDNAの量がかなり乏しいのかなと思ったりします(RNA量が多ければ増幅は必要ないそうですが)。invitrogenにも似た原理のキットがありますが(イノシン塩基を含むややこしいデザインのプライマーが使われている)、やはりPCRが必須となっているようです。
昔はPCRを挟むだけで「クローンの配列が信頼性が低くなる」と邪道扱いでしたが、今どき(high fidelityのpolymeraseが増えたから?)そのことにこだわる人も減りましたね。今でもここにこだわる人には、これらのキットは敬遠されるかも。
> 3塩基しかないのでCCCとか並んでいる配列は末端のTdT処理した部分だけではないだろうにとも思ったりします。
実際には、cDNA 1st strandの途中のC-richな部位にSMART oligoの末端がアニールしたらしい、不完全長のクローンが取れてきたこともあります。 |
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