浮遊法はごく一般的な方法です。個人的には貼り付け法よりもこちらのほうをお勧めします。(抗体の浸透が明らかによいので:貼り付け法だと14ミクロンの切片でも完全浸透は難しいのに対し、浮遊法だと40ミクロンあたりまで完全浸透する場合も多い)
切片の厚さは14−50ミクロンくらいで。PBSに浮遊。マウスやラットの脳の場合、24ウェルが適当。
1次抗体を300−500μLのPBS/0.3% TritonX/1% Normal serum/0.02% NaN3に希釈。正常血清は2次抗体を作った動物種のものとあわせる。overnight at RT。長時間やりたい場合は4℃。
PBSで洗浄。10分3回。
2次抗体をPBS/0.3% TritonX/1% Normal serum/0.02% NaN3に希釈。交差反応に注意!1時間RT。ものによっては2時間以上必要かも。
PBSで洗浄。10分3回。
適当なコートスライドに切片を載せて、乾かす。(大きなシャーレと小さなシャーレを組み合わせると、切片を拾いやすいが、人それぞれ)
PBSでもう一度水気を持たせて、封入剤(普通はグリセロールベースですね)を数滴載せ、水分を飛ばす。(屈折率を高めるために必要な工程)
カバーグラスをかけ、マニキュアでカバーグラスを固定する。
面倒なので私がわかるようにしか書いていませんが、理解できました?
ネットウェルを自作して切片の洗浄を楽にするとか、筆を細工するとか、ガラス管を引いて切片を移す道具を作るなど、カスタマイズする項目は無数にあります。 |
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