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ライゲーションのDNA比率 トピック削除
No.2624-TOPIC - 2009/01/10 (土) 16:35:30 - ちゃん
一般的に
ベクターとインサートDNAをライゲーションする場合にその比率は
1:3などが効率がよいです。
またインサートが短い場合は多く入れたほうが良かったり、
インサートが長い場合は1:1あたりが良かったりします。

そこで疑問に思うのは
なぜ長いインサートの場合は多く入れると駄目なのでしょうか?

経験的にそれでいいのは分っているのですが、後輩にうまく説明できません。

どなたか教えてください。
よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.2624-8 - 2009/01/13 (火) 20:49:08 - ちゃん
皆様
様々なコメントありがとうございます。

AP様
とても貴重な文献ありがとうございます。
じっくりと理解してみたいと思います。

石川様
> 私は今約3kbのインサートをライゲーションしようとしているのですが、
> 長いインサートというのはどれくらいの長さのことをいうのでしょうか?
>
私が個人的に長いと感じるのは5kbp以上からが比較的ライゲーションができなくなることがあるので、5kbp以上が長いと感じます。


>[Re:4] 古老さんは書きました :
> 私の理解は次のとおりです。DNAは柔軟な糸のようなものなので、一方の端から見た他方の端の"濃度"はDNAの長さが短いほど高くなります(短いほど両端の距離が近い)。ベクターとインサートがまず一端でライゲーションされた後に、他方の端がお互いにライゲーションされて(分子内ライゲーション)望む構造のライゲーション産物が得られる場合と、他の分子と無駄なライゲーション(分子間ライゲーション)が起こる場合のどちらがより起こりやすいかは、どちらの端の濃度が高いかに依存し、したがってDNAの長さに依存します。もちろん短いほど分子内ライゲーションが起こりやすく、長いほど分子間ライゲーションが起こりやすくなるわけです。


確かに、
長いともう片方の末端に出会う確率が低そうですね。

(無題) 削除/引用
No.2624-7 - 2009/01/13 (火) 19:00:12 - おお
>[Re:5] 石川さんは書きました :
> 他人のトピックに勝手に割り込んですいません。
> 回答ではないのですが、気になることがあるので質問させてください。
>
> 私は今約3kbのインサートをライゲーションしようとしているのですが、
> 長いインサートというのはどれくらいの長さのことをいうのでしょうか?
>
それは、多分主観でしょう。3kbは長いといえば長いですが、もっと長いものも
存在しますし。とぴ主さんはどれくらいでレシオを1:1にするのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.2624-6 - 2009/01/13 (火) 15:02:33 - AP
まず、私自身はlibrary構築などの特殊な場合を除き、
日常的なsubcloningやrecloningなどではinsert/vector ratioは
あまり気にしません。一応、モル比で1:1前後くらいが目安ですが、
数倍程度のズレは気にせず、ハンドリングしやすい分量を優先します。
そういった目的では、効率を気にしなくても目的の物は取れますから。
Molecular Cloningの最新版で、この点を重視しないようになったのも
(1:1くらいにしろとだけ書いてある)、クリティカルな問題ではないからでしょう。


理論的な説明は、この辺が参考になると思います
(2番目のは購読していないので未読ですが)。
http://www.invitrogen.com/etc/medialib/en/filelibrary/pdf/focus.Par.55414.File.tmp/Focus%20Volume%202%20Issue%202.PDF
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?db=pubmed&cmd=search&term=+An+equation+for+calculating+the+volumetric+ratios+required+in+a+ligation+reaction

当然予想できることですが、単にinsert/vector ratioだけでなく、
DNAの濃度の影響もあります。例えば、おなじvolume、同じvector量で
insert量を振ってratioを変えると、DNAの濃度変化も起こるので、
ratioだけの影響とは言い切れません。
逆に言うと、異なるratioなら、それなりの最適なvolume、最適なDNA濃度の
選びようがあるのかもしれません。

また、環状化するのと直鎖化する(lambda vectorの場合のように)のでも、
一方を脱リン酸化した場合でも(脱リン酸したDNAは過剰にでき、そのほうが効率が良くなると予想される)違いますし。

トピ主さんでも他のかたでも、興味がありましたら上の文献を読んで、
簡単に解説していただけると、、、、

質問があります! 削除/引用
No.2624-5 - 2009/01/13 (火) 12:11:11 - 石川
他人のトピックに勝手に割り込んですいません。
回答ではないのですが、気になることがあるので質問させてください。

私は今約3kbのインサートをライゲーションしようとしているのですが、
長いインサートというのはどれくらいの長さのことをいうのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.2624-4 - 2009/01/13 (火) 11:29:09 - 古老
古い版のMolecular Cloningにはこの問題に関する理論的な考察が書いてあったのですが、新しい版では割愛されていますね。図書館などに古い版があるのではないかと思いますので、お読みになってはいかがでしょうか。第2版だと1.63からです。

私の理解は次のとおりです。DNAは柔軟な糸のようなものなので、一方の端から見た他方の端の"濃度"はDNAの長さが短いほど高くなります(短いほど両端の距離が近い)。ベクターとインサートがまず一端でライゲーションされた後に、他方の端がお互いにライゲーションされて(分子内ライゲーション)望む構造のライゲーション産物が得られる場合と、他の分子と無駄なライゲーション(分子間ライゲーション)が起こる場合のどちらがより起こりやすいかは、どちらの端の濃度が高いかに依存し、したがってDNAの長さに依存します。もちろん短いほど分子内ライゲーションが起こりやすく、長いほど分子間ライゲーションが起こりやすくなるわけです。

(無題) 削除/引用
No.2624-3 - 2009/01/12 (月) 17:09:23 - おお
長いと、タンデムにつながる可能性が大きくなるためではないでしょうか、、、

(無題) 削除/引用
No.2624-2 - 2009/01/12 (月) 16:41:04 - p
経験的なもんなんじゃないですか?
科学的根拠を推定することならできますけど。。
メーカーのプロトコルも経験的なもんだった気が。。。

ライゲーションのDNA比率 削除/引用
No.2624-1 - 2009/01/10 (土) 16:35:30 - ちゃん
一般的に
ベクターとインサートDNAをライゲーションする場合にその比率は
1:3などが効率がよいです。
またインサートが短い場合は多く入れたほうが良かったり、
インサートが長い場合は1:1あたりが良かったりします。

そこで疑問に思うのは
なぜ長いインサートの場合は多く入れると駄目なのでしょうか?

経験的にそれでいいのは分っているのですが、後輩にうまく説明できません。

どなたか教えてください。
よろしくお願いします。

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