トランスフェクションに対するEtBrの影響の心配をしていて、そのEtBrはプラスミドをコンストラクトする段階で、DNA断片の切り出しをするときに加えたもののことでしょうか。
アガロースからDNAを抽出するほとんどの方法で、EtBrは除去されます。アガロース片からfreeze-thawや遠心で直接回収するような場合は残留するかもしれませんが、コンストラクトして大腸菌等で増やした段階でEtBrがはまっているDNA分子がのこるわけはないですね。
さらに、トランスフェクションに使うプラスミドの調製は、古典的には、また現在でももっとも上等の精製ができる方法として、CsCl密度勾配超遠心が使われてきました。このときに加えるEtBrの量はゲルを染める場合より2,3桁濃くて、肉眼でもDNAが赤く見えるほどです。それでも、ブタノール抽出やエタノール沈殿くらいの操作で除去できてトランスフェクションに支障はありません。 |
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