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blunting→Ligation トピック削除
No.2499-TOPIC - 2008/12/13 (土) 22:39:08 - ルル
今、平滑末端同士でのLigationを行おうとしています。
そこで、bluntingからそのままLigationに進むことはできるのでしょうか??


具体的には、
reaction mixtureにT4 DNA polymeraseを加え37℃10min反応したあとに、
そのままLigationに持っていくことはできるのでしょうか?


2×Ligation Mix ( Ligation-Convenience Kit )を用いれば
反応溶液に2×Ligation Mix を加えて16℃5〜30min反応させるだけでLigationできる、と見たことがあるのですが、

うちの研究室では、
 ・T4 DNA Ligase
 ・10×Ligation buffer
 ・vectorDNA
 ・insertDNA
を自分で混合してLigationを行っています。
この場合でもそのままvectorDNAやinsertDNAの代わりにbluntingの反応溶液を使ってできるのでしょうか?


また、blunt end同士のLigation効率を良くする方法などありましたら教えてください!
よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.2499-6 - 2008/12/20 (土) 14:45:32 - おお

>
> >おおさん
> dNTPを過剰に加えれば3'exo活性は抑えられるということですかね…??

理論的にはそうだと思います。実際ブラントの処理の時には
過剰にdNTPが入っているのでDNAの消化は起こりません。

ただ次のステップに入る時そのステップの酵素をなるべく除く
のが基本です。dNTPを過剰に入れ続けながら、次のステップ
をする人はあまりいないと思います。考えないといけない
ファクターが増えますから、バッファーのちがいとか、
dNTPの次のステップえの影響、遊離した燐酸の影響、
消化物の影響、、、、次のステップが理想の反応条件から
離れていっていることがなんとなく想像できますよね。

>
> ベクターもインサートもbluntingでやろうとしてましたが、
> ちょっと無謀かもと思いサイトをもう1回探してみたら、
> 片方は突出で手がつなげそうです。

サイト見つかって良かったですね。ブラントよりは楽になるかと思います。
ブラントでもしっかりコントロールされた条件でやればそんなに難しい
ことではないので、無謀とはいいませんが、粘着末端を利用した方が
いいのは確かです。

コメントありがとうございます!! 削除/引用
No.2499-5 - 2008/12/19 (金) 19:37:18 - ルル
お返事遅くなってしまいましたが、早々に拝見しました!


>APさん
うちにはT4 DNAしかないみたいなので、フェノール抽出、エタ沈してからLigationすることにしました。
熱処理or vortexで失活してそのままLigationできたらラクだったのですが、
怖いのでやめときます!

今まで37℃で反応させてbluntingしてましたが、
それだと3'exo活性が強くなってしまうのですね!あわわ…
今度から12℃でやってみます。


>おおさん
dNTPを過剰に加えれば3'exo活性は抑えられるということですかね…??

ベクターもインサートもbluntingでやろうとしてましたが、
ちょっと無謀かもと思いサイトをもう1回探してみたら、
片方は突出で手がつなげそうです。

頑張ってとります!!

(無題) 削除/引用
No.2499-4 - 2008/12/14 (日) 01:06:04 - おお
重複してますが、T4DNApolはDNAの3'側から
消化するヌクレアーゼ活性があります。dNTP存在か
ではこの活性と、ポリメラーぜ活性が平衡状態に
あり、ブラントの状態が維持されるのですが、
時間とともにdNTPは消費されますから、消費
されたあとは、ヌクレアーゼ活性が優位になり、
DNAは削れて、消化されてしまいます。
APサンの指摘のように、T4DNApol処理後は
上記の理由によりT4DNApolの失活の処理は必須です。
ベクター側の場合はライゲーションの前に
フォスファターぜ処理をしとかないと
セルフライゲーションの頻度が上がり
目的の物を探すのに大変効率が悪くなります、
というか不可能に近くなるとおもいます。

ライゲーションの効率はPEGなどの添加で
かなりあがるようです。添加量などは
今覚えていませんが、GIBCO(インビトロジェン)
のライゲーションバッファーには含まれています。

うまくクローンが拾えると良いですね。

(無題) 削除/引用
No.2499-3 - 2008/12/13 (土) 23:52:06 - AP
T4 DNA polもKlenowも、最近では専用バッファーを添付して販売されていることが多いですが、もともと制限酵素バッファーなどにdNTPを加えただけでも、十分な活性を示します。ですから、制限酵素消化後、(可能なら熱失活して)0.1 mM each程度のdNTPを加えて酵素を加えるのが簡単です。

制限酵素消化したDNA断片などは、熱失活してそのままligationに持っていくこともありますから、bluntingしたものをそのままligationに持っていくのだってOKでしょう。

ただし、T4 polの場合はフェノール抽出した方がいいでしょう。

T4 polは伸長活性の他に、強い3' exonuclease活性があります。5' 突出端をfill-inしてbluntingすることも3'突出端をpolish-upしてbluntingすることもできますが、反応条件によって容易に3'exo活性が優位になって削りこみが起こってbluntingに失敗します。熱失活もしにくく、温度が高いと削り込みが起きやすいので、フェノール抽出で止めるのが安全です。

もし、fill-upだけが目的ならKlenowのほうが安全です。Klenowの3' exonuclease活性は伸長活性に比べるとはるかに低いからです。Klenowなら熱失活だけで次のステップにいって大丈夫です。

なお、bluntingのこつはexo活性が過剰に働かないようにすることで、温度低くする(T4なら12℃、Klenowならr.t)、酵素を入れすぎない、反応時間を長くしすぎない(15-30 min程度、長すぎるとdNTPが枯渇してexo活性に転じる)などです。

>そのままLigationに持っていくことはできるのでしょうか?

失活させる操作は必要と思います。そうでないと、dNTPが枯渇、あるいは濃度低下によって削れこみが誘発される危険があります。

blunting→Ligation 削除/引用
No.2499-1 - 2008/12/13 (土) 22:39:08 - ルル
今、平滑末端同士でのLigationを行おうとしています。
そこで、bluntingからそのままLigationに進むことはできるのでしょうか??


具体的には、
reaction mixtureにT4 DNA polymeraseを加え37℃10min反応したあとに、
そのままLigationに持っていくことはできるのでしょうか?


2×Ligation Mix ( Ligation-Convenience Kit )を用いれば
反応溶液に2×Ligation Mix を加えて16℃5〜30min反応させるだけでLigationできる、と見たことがあるのですが、

うちの研究室では、
 ・T4 DNA Ligase
 ・10×Ligation buffer
 ・vectorDNA
 ・insertDNA
を自分で混合してLigationを行っています。
この場合でもそのままvectorDNAやinsertDNAの代わりにbluntingの反応溶液を使ってできるのでしょうか?


また、blunt end同士のLigation効率を良くする方法などありましたら教えてください!
よろしくお願いします。

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