細胞周期関連のタンパクとかでリン酸化バンドと
非リン酸化バンドの分離をよくしたいときやる方法ですが
Anderson Gelという
一般に使われるLaemmli gelとはBis/AAの比率が違うゲルを使うと
かなり分離がよくなり改善されることが多いです。
多いというか100kDa以下のたいていのタンパクなら
間違いなく分離はよくなります。
別に細胞周期とかに限らずリン酸化関係なら知ってて損しない方法です。
Bisとアクリルアミドを別々に購入してて自分のとこでmixしてやってるタイプのラボなら特に何も買わずにすぐにでも試せるのでおススメです。
組成は
http://www.pangloss.com/seidel/Protocols/proteingel.html
referencesは
Anderson, C.W., Baum, P.R., and Gesteland, R.F. (1973). Processing of adenovirus 2-induced proteins. J. Virol. 12, 241-252
使用して効果をあげてる論文の例としては
Marumoto T, Hirota T, Morisaki T, Kunitoku N, Zhang D, Ichikawa Y, Sasayama T, Kuninaka S, Mimori T, Tamaki N, Kimura M, Okano Y, Saya H.
Roles of aurora-A kinase in mitotic entry and G2 checkpoint in mammalian cells.
Genes Cells. 2002 Nov;7(11):1173-82.
ちなみに尿素もある程度効果がありますが、ゲルを
作るときに暖めたりしないとうまく均等に固まりにくくて
ちょっと面倒くさいのです。 |
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