Bio Technical フォーラム

  • 書き込みがかなり増えてしまいサーバーの負荷が大きくなったので、新しいBioTechnicalフォーラムに移行してください。
  • 新しいトピックは新フォーラムでのみ立ち上げ可能です。レスは2009年2月15日までつけられますが、その後は、つけられません。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム(readのみ) | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

リン酸化されないタンパクが増加する意味とは? トピック削除
No.2461-TOPIC - 2008/12/08 (月) 21:56:59 - マップ
MAPK、SAPKも含めて全体的にリン酸化されるタンパクと、
リン酸化されないタンパクについて教えて下さい。

よく文献などで、p38と活性化率(p-p38/p38)など両方のWesternの
結果などがあると思います。

昔はp-p38を検出できなかったので、p38の発現量の増加=活性化の亢進と
いう感じで捉えられていたように思います。

近年、p-p38の抗体などもありますので、検出できると思います。

実験などで、下記のデータが検出された場合、どのような考察をすれば
よろしいのでしょうか。

”p38の活性化率は低下するが、p38の発現量は増加する”

”p38の活性化率は増加するが、p38の発現量は低下する”


p38に限ったことではなく、pCREBでもp-c-Junなど、一般的にリン酸化を
検出されている方で何か考えをお持ちであれば、教えて下さい。

※p-p38: リン酸化p38
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



5件 ( 1 〜 5 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.2461-8 - 2008/12/10 (水) 09:35:17 - 免疫屋
>実験などで、下記のデータが検出された場合、どのような考察をすれば
>よろしいのでしょうか。

場合によりけりかと思いますが,基本的に「活性化率(って言い方でいいのかな?)」を「最初」の指標にする意味はあまりないと思っています.細胞数,総タンパク量,内部標準などがサンプル間で差がないという前提ですが,リン酸化タンパクの総量がシグナル強度の最も基本的な指標になるのではと思います.次の段階として,標的タンパクの総量(ここではp38)の変動を見たり,割合(活性化率)などを見たりしてシグナル強度の増減の理由に近づいていくという過程が一般的かと.

つまり,リン酸化が亢進(減弱)した理由として,標的タンパク総量の変化によるものか否かを検討するために「活性化率」を算出する形になると.
標的タンパク総量の変化に意味があまりないと考える場合(例えばテクニカルな問題などで生じてしまった場合)はそこで終了でしょうし,標的タンパク総量の変化にも着目する場合には続けて転写翻訳や分解等にも目を向けて考えていく形が基本ではないでしょうか?(個人的には,どちらかというとテクニカルな問題で「活性化率」を算出している場合が多いのではないかと思います.その率に特別な意味があるのであれば,論文中に言及されているでしょうし,そうすれば質問者さんもここに質問しなかったでしょうし).

質問者さんはデータの一例を出されて解釈を伺っておられますが,リン酸化,タンパク発現(転写翻訳),タンパク分解のタイムコースはそれぞれ大きく違うので,すべてを同時に満たす解釈は困難だと思います.ケースバイケースで妥当な解釈を求めていくしか無いのではないでしょうか.


>昔はp-p38を検出できなかったので、p38の発現量の増加=活性化の亢進と
>いう感じで捉えられていたように思います。

活性化という単語を混同されていませんか?
標的タンパクの発現量の増加を「刺激に伴う標的タンパクの転写翻訳の増加(つまり細胞の活性化)」と考えれば標的タンパクの発現を指標に「(細胞の)活性の亢進」と言っても良いと思います.標的タンパクの活性化(リン酸化.つまりタンパクの活性化)を見るために,標的タンパクの発現量を測定することは昔の人でもやらなかっただろうと思います.

長くなってしまい恐縮です.

(無題) 削除/引用
No.2461-6 - 2008/12/10 (水) 02:54:52 - 名無し
この結果についてはいろいろな解釈が可能と思いますが、例えばリン酸化がタンパク質分解の目印としての何か意味を持つ可能性とか考えられると思います。すなわち、リン酸化フォームになると分解されやすくなり、非リン酸化フォームは分解をうけにくく安定とか。もしこのタンパク質がユビキチンプロテアソーム系で分解受けるならば、リン酸化がE3(ユビキチン化して分解すべき基質タンパク質を認識して連れてくる酵素のグループ)による基質認識のための目印になっているとか。(専門外で詳細は知識があいまいのですが、たしか転写因子などではそういったものがあったように思います。培養細胞系ならばlactacystinなどのプロテアソーム阻害剤処理によりリン酸化体、非リン酸化体それぞれに、WB上なにか変化が現れるかどうか見てみるとこの辺を探ることができるように思います。

(無題) 削除/引用
No.2461-3 - 2008/12/08 (月) 23:06:36 - おお
>[Re:1] マップさんは書きました :

> 昔はp-p38を検出できなかったので、p38の発現量の増加=活性化の亢進と
> いう感じで捉えられていたように思います。

これは、一般論でそうというのはあぶないなあ。
昔の人もそこまで愚かとは思えませんが、、、
多分総合的な判断でつじつまがあっていたのでしょうけど。

>
> ”p38の活性化率は低下するが、p38の発現量は増加する”
>
> ”p38の活性化率は増加するが、p38の発現量は低下する”
>

一つの案として、ネガティブフィードバックなど
考えられるのではないでしょうか。

あとは、燐酸かされたものと、されてないものの
半減期の違いとか。

1度RNAレベルを見た方がいいかもしれませんね。

(無題) 削除/引用
No.2461-2 - 2008/12/08 (月) 22:01:01 - み
上流・下流の動きを見て総合的に考える。

リン酸化されないタンパクが増加する意味とは? 削除/引用
No.2461-1 - 2008/12/08 (月) 21:56:59 - マップ
MAPK、SAPKも含めて全体的にリン酸化されるタンパクと、
リン酸化されないタンパクについて教えて下さい。

よく文献などで、p38と活性化率(p-p38/p38)など両方のWesternの
結果などがあると思います。

昔はp-p38を検出できなかったので、p38の発現量の増加=活性化の亢進と
いう感じで捉えられていたように思います。

近年、p-p38の抗体などもありますので、検出できると思います。

実験などで、下記のデータが検出された場合、どのような考察をすれば
よろしいのでしょうか。

”p38の活性化率は低下するが、p38の発現量は増加する”

”p38の活性化率は増加するが、p38の発現量は低下する”


p38に限ったことではなく、pCREBでもp-c-Junなど、一般的にリン酸化を
検出されている方で何か考えをお持ちであれば、教えて下さい。

※p-p38: リン酸化p38

5件 ( 1 〜 5 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を