手元に適当なものがないので具体例を挙げることができませんが、まずは電気泳動の手技・原理などが書かれている本をよく読んでから始められる方が良いと思います。
>マーカーの先端が中程にあるときにサンプルの先端が下端にたどりついてしまって。。
「サンプル」とおっしゃっていますが、ゲルの下端まで泳動されているのはBPBのことですね。BPBはタンパクよりもずっと速く泳動されますから、マーカーやサンプル(タンパク)がゲルの中程(どの程度の位置にあるかはサイズによりますが)にあるうちに下端までたどりつきます。というか、だからこそBPBが目印になるわけで…。
>実際CBB染色するとタンパク質は分子量ごとに分かれていました。
バンドがシャープに見えていますか?どういったマーカーを使っておられるのかわかりませんが、市販のマーカーでしたら泳動写真がdata sheetやHPで確認できると思いますが、比べてみてどうですか?問題なければ、泳動操作自体は上手く行っていたということでしょう。(そして、マーカーにも問題なし。)
分子量30〜40kDaをもっと広く泳動したいということですが、今は何%のゲルを作っているのでしょうか?目的とするタンパクの大きさによってゲル濃度を変える必要があります。この辺も、基本的な実験書に書かれているものを参考にして下さい。
最後に、
>サンプルのラインがゲルからはみ出した後も泳動を続けてみようかとも思ったのですが,その場合,何か問題はあるのでしょうか?
「BPB」がゲルから落ちた後に泳動を続けても特に問題はありませんが、サンプルがどこまで泳動されているかわかりませんから、流しすぎるとサンプルもゲルから落っこちてしまうという危険があります。ただ、ここではマーカーがプレステインもののようですから、マーカーの移動度を目安にすることが出来ると思います。ただし、これは問題の解決にならないと思います。 |
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