低酸素の実験は、何パーセントの酸素濃度に維持したかが重要な点になります。
たとえば、5%では誘導されないHIF1も3%なら誘導されるとか、微妙な違いがあるわけです。
窒素ガスで酸素を置換して低酸素を作る場合には、どうしても正確な酸素濃度計が必要になります。これがかなり高価です。
そこで、安価に正確な条件を作る方法としては、ガス会社に特注のガスを作ってもらうのがよいのではないでしょうか。
92%窒素、5%二酸化炭素、3%酸素で作ってというと作ってくれます。
このガスを、小さな密閉容器に常に送り込むようにして、細胞をその中で37度に保って培養します。もちろん、ガスを吹き込む前にガス洗瓶を通して加湿します。
常に低酸素の実験を行うラボでしたら、ガス代がばかになりませんが、ちょっと正確にやってみるのでしたら、おすすめです。
経路も自作すればあまりお金もかかりませんよ。 |
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