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低酸素の実験 トピック削除
No.2417-TOPIC - 2008/12/01 (月) 10:12:05 - HYPOXIA
低酸素での研究を行なっておられる方のご意見をお聞きしたく、今回投稿しました。

当方、これから低酸素条件下での細胞機能の変化に対しての研究を行なう予定です。
しかし、恥ずかしながら、私たちの研究室には低酸素用のインキュベーターを購入する資金がないのです。
今のところ、HIF1alphaを誘導するCoCl2もしくはDFOの刺激による実験系を考えていますが、この実験系で「低酸素」ということは可能なのでしょうか?
単なるこれらの刺激による影響であり、低酸素条件下での影響ではないとの指摘がでてくるのでしょうか?
いくつかの論文ではCoCl2やDFOを使用した実験系で、「低酸素条件の影響」として結論付けられていますが、「低酸素の影響」ではなく「誘導されたHIF1alphaの影響」としか言えないかもという疑問を感じてきました。
調べた限りではHIF1alphaはかなり色々な刺激によって誘導されるみたいなので、低酸素とHIF1alphaを結びつけるのも短絡的過ぎる気がしています。
CoCl2やDFOを使用した際の倍地中の酸素濃度を調べた報告などは存在するのでしょうか?
また、低酸素インキュベータではなく、低酸素を再現する方法があれば問題がないのですが、この点に関しては、まったく考えが出てきません。

長くなりましたが、これらの点に関して、皆様のご意見、宜しくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.2417-8 - 2009/03/25 (水) 17:15:07 - Rui
CoCl2で検索をかけたところこの記事がでてきたので読ませてもらいました。

CoCl2やDFOはあくまでも疑似低酸素です。
DFOはFe+2のキレート剤としてHIF-1aの分解経路を阻害することがわかっています。実際薬剤にも使用されています。
一方CoCl2はなぜHIF-1aの分解経路が阻害されるのか詳しく分かっていません。

タンパク質の発現や分子機構だけを標的にした実験ならばCoCl2やDFOでもかまわないと思います。ですが生化学(細胞内での生理機能など)を標的とするなら薬剤を使わず実際に酸素濃度を調節した方がいいと思います。

ありがとうございます 削除/引用
No.2417-7 - 2008/12/09 (火) 07:23:56 - HYPOXIA
皆様ありがとうございます。
低酸素インキュベーター無しでも色々な方法があるということで、とても参考になりました。
本当にありがとうございました。
もう一つ、便乗して質問しますが、CoCl2やDFOを用いた方法と同レベルのHIF-1aが検出された場合には、低酸素状態にあると言えると思われますか?
最初の質問とダブってしまうんですが、
予備実験として培地を窒素ガスにて平衡化させた後に完全密閉して培養したところ、CoCl2での誘導なしでもHIF-1aの発現が確認できたので、この方法はいかがかと思いまして、質問させていただきます。
もしご意見があれば宜しくお願いいたします。

カスタムメードのガス 削除/引用
No.2417-6 - 2008/12/06 (土) 23:29:20 - SNO
低酸素の実験は、何パーセントの酸素濃度に維持したかが重要な点になります。
たとえば、5%では誘導されないHIF1も3%なら誘導されるとか、微妙な違いがあるわけです。
窒素ガスで酸素を置換して低酸素を作る場合には、どうしても正確な酸素濃度計が必要になります。これがかなり高価です。
そこで、安価に正確な条件を作る方法としては、ガス会社に特注のガスを作ってもらうのがよいのではないでしょうか。
92%窒素、5%二酸化炭素、3%酸素で作ってというと作ってくれます。
このガスを、小さな密閉容器に常に送り込むようにして、細胞をその中で37度に保って培養します。もちろん、ガスを吹き込む前にガス洗瓶を通して加湿します。
常に低酸素の実験を行うラボでしたら、ガス代がばかになりませんが、ちょっと正確にやってみるのでしたら、おすすめです。
経路も自作すればあまりお金もかかりませんよ。

(無題) 削除/引用
No.2417-5 - 2008/12/03 (水) 13:10:37 - yorube
酸素濃度を調節できると称して売られているincubatorは
「N2ガスとO2とCO2を流量計で調節」するものが普通だと思います。
それに酸素センサーがついてるわけですが。
そういう低酸素incubatorは窒素を垂れ流しにするので膨大な量消費します。
そんなincubatorを買うよりもキヨッチさんのように
小さな装置で工夫した方がいいと思いますよ。

(無題) 削除/引用
No.2417-4 - 2008/12/03 (水) 12:27:41 - 名無し
完全密閉できるタッパーみたいのに、一定の大気条件にできるような変なお菓子の乾燥剤を大きくしてみましたみたいな感じの袋を入れてやる方法があったとおもう。たしかあった。せいぜい2−3万円くらいでそんな高くないとおもう。前の人が言ったアネロパックなんとかというやつかもしれない。嫌気性菌とかキャンピロバクター?とかピロリ菌みたく微好気性っぽいとやつの培養に使われていたものだけど、細胞でも使える気がするそれかいまはもう細胞用のそれっぽいものもあるかもしれない。あと細胞だと水とかいれて乾かないようにしたりとかもしないといけないかもしれない。それか点酸素のインキュベーター持ってるところに頼んで入れさせてもらえばいいと思う。特に首都圏ならそういう研究してるところは近くにもあると思うから今月神戸で大きな学会があるからそのとき直接頼んでみれば。

あとインキュベーター購入する資金ないとなんで恥ずかしいのかよく分か
らない。

(無題) 削除/引用
No.2417-3 - 2008/12/03 (水) 09:26:54 - 通りすがりの人
嫌気培養に使う「アネロパック・ケンキ」なるものを使って培養細胞で虚血状態を再現したと言っている人を某学会で見ました。
私は使ったことがないのでHYPOXIAさんの目的に合うか分かりませんが、一つの情報として...。

(無題) 削除/引用
No.2417-2 - 2008/12/02 (火) 18:24:40 - キヨッチ
確かに低酸素インキュベーターは高いですよね・・・・・・・・

前の研究室で、軟骨の低酸素分圧での培養を行ってました。
その時には、
大きめのバットに水を張り、37℃設定のサーモスタットとヒーターを入れます。
その水にフラスコが載るような深めのタッパーを浮かべ、蓋をします。
横に穴を開けて、そこからN2ガスとO2とCO2を流量計で調節し、
低酸素状態を作っていました。

予備実験としてやるぶんにはこのぐらいでいいんじゃないでしょうか?

低酸素の実験 削除/引用
No.2417-1 - 2008/12/01 (月) 10:12:05 - HYPOXIA
低酸素での研究を行なっておられる方のご意見をお聞きしたく、今回投稿しました。

当方、これから低酸素条件下での細胞機能の変化に対しての研究を行なう予定です。
しかし、恥ずかしながら、私たちの研究室には低酸素用のインキュベーターを購入する資金がないのです。
今のところ、HIF1alphaを誘導するCoCl2もしくはDFOの刺激による実験系を考えていますが、この実験系で「低酸素」ということは可能なのでしょうか?
単なるこれらの刺激による影響であり、低酸素条件下での影響ではないとの指摘がでてくるのでしょうか?
いくつかの論文ではCoCl2やDFOを使用した実験系で、「低酸素条件の影響」として結論付けられていますが、「低酸素の影響」ではなく「誘導されたHIF1alphaの影響」としか言えないかもという疑問を感じてきました。
調べた限りではHIF1alphaはかなり色々な刺激によって誘導されるみたいなので、低酸素とHIF1alphaを結びつけるのも短絡的過ぎる気がしています。
CoCl2やDFOを使用した際の倍地中の酸素濃度を調べた報告などは存在するのでしょうか?
また、低酸素インキュベータではなく、低酸素を再現する方法があれば問題がないのですが、この点に関しては、まったく考えが出てきません。

長くなりましたが、これらの点に関して、皆様のご意見、宜しくお願いします。

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