基本的なこと過ぎて、プロトコール等に省略されていまして、でも疑問点が多いので、どれか一部分でもアドバイスいただけると助かります。
1.昆虫細胞にバキュロウイルス(組換えウイルス)を感染させ、タンパク質発現を行っているのですが、大量作製に向けて、スケールアップすると発現効率がかなり悪いように感じます。
方法としては、100mL in 300mL三角フラスコ×2で振とう培養(70rpm程度)→スケールアップのため、500mL in 1L スピナーフラスコで浮遊培養(70rpm程度)に移行し、細胞密度が2×10の6乗(個/mL)に達したら、MOI5~10でウイルス感染させているのですが、うまく感染しているのか疑問です・・。
感染後、2日も経つと、かなり培地の濁度が上がってきており、培養しすぎると、変な凝集物?が生じたこともありました。また、最初の三角フラスコでの振とう培養も、70rpm程度ですと、フラスコ底面中央に細胞が集まってしまい、増殖効率が悪い気もするのですが、振とうが激しいと、細胞が傷む心配があります。(精製しやすいように培地の血清割合を落としているもので)ただし、使える器具、機器が限られており、あるもので行っている状態です・・。
2.昆虫細胞ーバキュロウイルス系で発現した分泌タンパク質の精製に入るため、遠心分離で回収した培養上清(pH6程度)を回収したのですが、その上清はフィルターろ過後、いきなり①陽イオン交換カラム(SP-sepharose、pH8.0で平衡化)にアプライしてもいいものでしょうか?サンプルが開始バッファーより酸性側なので、吸着するだろうと思っていたのですが・・。
また、その後、②アフィニティーカラムに入る予定ですが、②にアプライする前に、①の溶出画分は透析するべきでしょうか?pHを合わせればいいだけでしょうか?
3.①→②にすぐに移せない場合、プロテアーゼ阻害剤を凍結保存(長期は無理ですが)と聞いたことがあるような気がするのですが、プロテアーゼ阻害剤はPMSFを1 mMで利用で宜しいでしょうか?また、最終精製品の保存方法は、どのようにするものが一般的でしょうか?溶出画分を透析後、濃縮して、プロテアーゼ阻害剤を加え小分けして、-80℃保存でしょうか?
宜しくお願い致します。 |
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