つんさんのなさっている実験はマウスBM-DCの分化誘導ということでよろしいのでしょうか。
BM-DC誘導の際には、GM-CSFを用いているせいもあり、Mφがディッシュに強接着しています。DCを回収したいのであれば、文献にも実験書にもあるように、ゆるいピペッティングで剥がれる細胞のみを回収しなければなりません。
無理にすべての細胞を剥がそうとするとMφも一緒に剥がれてきたりして精製度が低下します。
また、私もEDTAやリドカインを用いて張り付いている細胞を出来るだけ剥がしてFACSで見てみたことがありますが、強く張り付いている細胞はCD11cは陽性にでる細胞もありますが、成熟化刺激で表面マーカー発現の上昇が悪かったりと、ちょっとおかしな性質を持っているようです。
DCについての実験をお考えでしたら、張り付いている細胞は無視してゆるいピペッティングで剥がれる細胞のみで行なうことをお勧めします。
教科書的にもDCは浮遊もしくは弱い接着細胞として知られていますし、ゆるいピペッティングで剥がしても実験をするうえで十分量の細胞数が得られると思います。
頑張ってください。 |
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