発表するのはあなた方です。何を話そうと、話すことと話さないことを決めるのもあなた方の自由です。ここまでは話さなくてはいけないというそんな決まりもないです。聞かれたことに全部答える義務もないでしょう。言いたくないことを聞かれたら、(もし日本の学会ならば、ちゃんと論文にするまえに学会発表してしまうひとはいまでも少なくないので)『この点については、まだ論文にしていないので詳細はまとまってから改めて』とか『プレリミナリーですが面白い結果を得ておりますが、不十分な点もあり、いま細部の詰めの実験をしております。そのためきちんとしたデータがまとまりましたら改めて別の機会に発表したいと考えています』とか適当なこといえばいいとおもいます。自分で研究している多くの人は一度や二度は自分自身もそういう対応をした経験はあるので、ある程度常識を持った人ならば、あなたの真意を察してそれ以上は聞かないでしょう。
また抄録が書けたのですから、もし、不都合だというならば必ずしもその後に出たデータがなくても抄録提出の時点までの内容でも話はできるように思います。 |
|