このキットは知りませんでしたが、便利なものがでているのですね。one-tubeで細胞のlysis、核の沈殿、核膜のlysis・プロテアーゼ処理からDNAの沈殿までできるのですね。
途中にDNAを含む溶液のトランスファーのステップがある方法なら、先の細いピペットチップだと剪断される可能性がありますが、この場合それはないと。
5秒程度の短時間のvortexはマニュアルにそう書かれているので、限度を越えてかけるのでもない限り問題はなさそう。
ただし、最終的にDNA沈殿を溶解するときの「Low speed」のvortexという指示はひょっとすると危険かもしれません。基本的には放置して自然に溶けるにまかせ、チューブの転倒や軽いタッピングでゆるく撹拌する程度にした方が安全だと思います。
結局、マニュアルに従っている限り、そんなにひどい分解は起きなさそうです。
あとは、元の生物サンプル中ですでに分解が起こっていた可能性です。DNAが低分子量になっている場合のトラブルシューティングでマニュアル中、一つだけあげられているのがこれですね。細胞が死んで自己分解が起こっている可能性や、アポトーシスが始まってゲノムの断片化が起こっているなど。
サンプルの種類や保存方法で思い当たることはないでしょうか |
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