1.切り出し時に、回収するDNAにはUVを一切当てない
(波長が切り出し用かどうかに関わらず、一切当てない。マーカーとサンプルのウェルの端の部分だけを切りだし、そこをEtBrにつけて位置を確認する。切り出す残りのゲルはEtBrにつけない)
2.BAP処理したベクターもアガロースゲルで泳動して切り出す。
切れ残りのベクターによってコロニーが出てくると面倒です。
3.ライゲーション反応はうまくいった実績がありますか?
同じ試薬を使ってだれかうまく行った人がいるのでなければ、条件などを間違えているか分かりません。
とりあえず、4度O/Nのサンプルも作っておく。(あまり意味は無いかも)
4.ライゲーションに回すDNA量は10ngかそれ以上くらいにしておく
それぞれのステップのワーストケースを考えて、それでもコロニーが十分に得られる量をライゲーションする。
1%がライゲーションされた場合、0.1ng出来ますので、10^7cfu/ug DNAのコンピでも、10個以上は取れることになります。
BL21のコンピだと、10^6cfu/ug DNA位でしょうから、この条件だとコロニーが1個取れるかどうかになります。
5.トランスフォーメーション時には、コントロールを置く
コントロールは、切る前のベクターと、XhoI処理後に切り出したpET15-b
前者が生えてこなければ、根本的にトランスフォーメーションがおかしい。
後者がたくさん生えてくると、サンプルのコロニーから当たりを拾うのが大変になる→ベクター側を電気泳動して切り出す必要がでてくる
6.トランスフォーメーションに回すライゲーション産物の量と、ケミカルコンピの比率は1:20以下にしておく。
ライゲーション溶液を持ち込むと、形質転換頻度が落ちます。
7.トランスフォーメーション後にプレートに撒く際には、全量を撒く
たまに、一部だけ撒いて、残りを捨てる人がいますが、生えてこないかもしれないので、全部撒いておく。
プレートを2枚用意して片方は蓋を開けて30分くらいインキュベーターに入れておけば、開けてない方に100uL、開けたほうに残り(1mL位)を撒くことが出来ます。 |
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