抽出したゲノムDNAにニックが入っていないかどうかを確認するために、アルカリアガロースゲルによる変性条件下でのDNAの電気泳動を行っています。秀潤社「バイオ実験イラストレイテッド2」p.124のプロトコールを参考に行いました。
泳動に使っているbufferなどの組成は以下の通りです。
・アルカリ泳動バッファー
50mM NaOH, 1mM EDTA
・アガロース
0.8% アガロース, 50mM NaOH, 1mM EDTA
・アルカリローディングバッファー
300mM NaOH, 6mM EDTA, 36% グリセロール (原典では18% フィコール400),
0.25% キシレンシアノール,
0.15% ブロモクレゾールグリーン(研究室になく今回入れませんでした)
・中和バッファー
1M Tris-HCl (pH7.6), 1.5M NaCl
サンプルをあらかじめエタノール沈殿させておきアルカリ泳動バッファー10μlに溶かし、2μlのアルカリローリングバッファーを加えて泳動しました。
泳動は4V, 3mAで行いました(原典では2.5V CVでしたが、研究室の電源装置の都合で)。また、原典では「BCGがゲルの2/3くらいに移動するまで」とあったのですが、今回は加えることができなかったので、とりあえず1時間と3時間流してみました。中和した後にエチブロで染色しUVで写真をとりましたがゲル上で全くDNAが流れてない状態でした。
この程度の泳動条件では通常どのくらいの時間泳動をするのでしょうか? また今回入れていたキシレンシアノールは全く動いてなかったのですが、これは移動しないのが普通なのでしょうか? それとも単に泳動時間が短かったのでしょうか? ご経験のある方、どうぞ教えてください。 |
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