Bio Technical フォーラム

  • 書き込みがかなり増えてしまいサーバーの負荷が大きくなったので、新しいBioTechnicalフォーラムに移行してください。
  • 新しいトピックは新フォーラムでのみ立ち上げ可能です。レスは2009年2月15日までつけられますが、その後は、つけられません。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム(readのみ) | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

マウス心筋梗塞モデルについて トピック削除
No.2272-TOPIC - 2008/11/08 (土) 05:48:48 - Keiun
はじめまして。
みなさんのアドバイスを頂きたく書き込みさせていただきます。

只今マウスの心筋梗塞モデル作成にあけくれているのですが、
どうしても人工呼吸器離脱直後におよそ50%の確立でマウスが死んでしまいます。亡くなる様子をうまく文章で表現するのは難しいのですが、

1.レスピレータ離脱途中の様子は自発呼吸も良く確認できて問題はない。
2.死ぬときは決まって抜管直後、数分以内に呼吸がおかしくなる。
3.そのときの様子として肩・もしくは全身で、まるでしゃっくりをするかのような呼吸となり、やがて苦しくて暴れだしそのまま息絶える…

といった状態です。

マウスはC57BL6、体重20〜25g、周辺環境としては
麻酔はisofluraneのみで、3%で導入後は1.5〜2.0%で維持、体温は30度〜32度を維持、
呼吸器はSV200〜250ul、呼吸回数150〜200/分、
チューブは呼吸器を買ったときついてきた硬性のもの(マウス用)、
冠動脈結紮は8-0ナイロン糸で左心耳直下よりやや1.0mm前後下で行っております。
閉胸は実験プランとして再開胸を念頭においており現在は8-0ナイロン糸一本のみで肋骨を固定し皮膚は5-0ナイロン糸を用いてます。
以上でスムーズに行けば10分前後の所要時間です。

麻酔濃度、呼吸器設定、チューブの種類、冠動脈の結紮位置、閉胸方法やその際の糸も変えたりとさまざま試みているのですがどうにもさまざまな文献のような生存率を得られません。

どなたか同じようなトラブルを克服されたかた、もしくは
「これが原因では?」というようなアドバイスをお持ちの方などおられましたら、是非お教え願えませんでしょうか。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



9件 ( 1 〜 9 )  前 | 次  1/ 1. /1


マウス心筋梗塞 削除/引用
No.2272-9 - 2009/10/02 (金) 23:03:37 - ショウ
手術は2ヶ月前から、上手くできました。とても嬉しいです。誰から教えてもらうではなく、必死でやれば 冠状動脈も見えるし,結札もできると思います。頑張ってください。

お返事遅くなりました。 削除/引用
No.2272-8 - 2009/09/08 (火) 22:42:02 - Keiun
大分前に立てたトピでしたが引き続きご意見いただきありがとうございます。

私もその後マウス心筋梗塞モデルを作れるようになりましたがそのほかの事情から今はラット梗塞モデルに変更しております。

私が解決したきっかけとなったのは挿管方法を変えたことでした。
具体的には、それまでは挿管時は頚部喉もとの皮下を切開し気管手前にある筋肉を左右に分け気管が直接見える状態でこれを手がかりに挿管しておりました(気管は切開しません。チューブは当然口から気管に向かって挿入します)。しかしこの挿管方法がまずいのかもと思い、ある日から直接薬さじ(スパチュラ)で舌を押さえこみ、経口直視下に気管を覗きながら挿管チューブを入れてるようにしました(いわゆる臨床で行われている挿管と同じです)。以後はまったく呼吸によるトラブルはなくなりました。

マウスの解剖は詳しくないので断言できませんが、少なくとも人間では頚椎から横隔神経が出ておりまして、以前は(前述のごとく)喉元の筋肉やその付近を操作せざるを得なかったため、もしかしたらおっかちゃんさんのおっしゃるようにこういった大事な神経を損傷していたのかもしれません。

上述の挿管以外は試行錯誤の結果、結局はすべて私のケースでは問題解決の糸口にはなりませんでした(胸壁の閉じ方、結紮を含めて)。

皆さんいろいろご意見ありがとうございました。
なかなか動物の手術に関しては参考となる文献がありませんよね。今後もこのトピックがこれから手術をされる方の参考になればとおもいます。

大分遅いですが 削除/引用
No.2272-7 - 2009/09/02 (水) 22:48:42 - おっかちゃん
参考になればと思い書き込みさせていただきました。

自分も同様な状態で抜管直後にマウスがしばしば死亡する現象に
出会ったことがあります。この原因は急性の呼吸不全か心不全
なのかなと思っていました。

呼吸不全の原因としては
@閉胸が不十分:特に糸を1本のみで連続縫合すると死亡が多かったため
A横隔神経を切断:心外膜剥離の際に一緒に切ってしまうため
        (気をつけて見ないと分かりません)
心不全の原因としては
@MI sizeが大きすぎること:8-0ナイロン糸では針が太く彎曲も大きいため

ではないかと思いました。

対策としては
閉胸は対応する各肋間筋を8-0ナイロンで合わせる(合計3-4箇所)
心外膜の切開は必要最小限にする
冠動脈の結紮は10-0ナイロン糸を用いる

ようにしました。その他は事前の生食補充なし・体温管理は保温灯のみ・
自発呼吸確認後すぐ抜管としていますが、死亡率は10-20%程度になりました。

心筋梗塞モデル 削除/引用
No.2272-6 - 2009/07/25 (土) 11:48:05 - ショウ
これから、やってみたい。
今は、挿管を試み段階です。三ヵ月後本番出来るよう目標です。
麻酔はIP注射、2時間安定できます。
一度、心血管閉まって、回復まで出来ました。
かなりマウスの手術に自信のある方です。
難しいと言う事を見て、頑張る力になりました。ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.2272-5 - 2008/11/16 (日) 18:20:46 - Keiun
よっくもっく様

こちらこそお返事遅くなり申し訳ありません。
おかげさまで最近では死亡率がぐっと少なくなりました。ハードルを一つ乗り越えた気がしております。

いろいろありがとうございました。

遅くなりました 削除/引用
No.2272-4 - 2008/11/14 (金) 07:07:48 - よっくもっく
呼吸管理ですが、挿管していません。ヘルメットのようなものの底に薄いゴムをかぶせ、そこに小さな穴を開けてマウスの頭を通していました。
20分くらい麻酔管理していましたが、とくに唾液などでのトラブルはありませんでした。

参考になれば。

アドバイスありがとうございます。 削除/引用
No.2272-3 - 2008/11/08 (土) 17:26:07 - Keiun
よっくもっく様

いろいろ参考になるアドバイスありがとうございます。わたしは術後ipで生理食塩水を約500〜1000ml投与しておりましたがうまくいきませんでした。やはり吸収効率からするとよっくもっく様のアドバイスのように術前に尾静脈から注射しておいたほうがいいのかもしれませんね。これはやってみる価値がありそうです。

体温に関しても管理すべき温度をもっと底上げするべきということですね。酸素に関しての条件ももう一度見直してみます。

一つお伺いしたいのですが、よっくもっく様は人工呼吸器で管理なされているときに唾液・気道分泌物などによるチューブ・気道トラブルなどは経験なされなかったでしょうか。

死んでいく過程・様子を観察しているとそういったことも可能性としてはあるのかな、とも考えたりしているのですが・・・そうするとアトロピンなどの前投薬も必要かと思うのですが、いかがでしょうか。

参考になれば 削除/引用
No.2272-2 - 2008/11/08 (土) 14:01:17 - よっくもっく
心臓にそのようなことはしたことがないのですが・・

肺癌を直視下に観察する研究を行っていました。自作の人工呼吸器で管理しつつ側胸部を開胸し、GFPのついた癌細胞を観察しました。

開胸するときに気を付けていたのは出血量・酸素化・体温でした。出血自体は問題ありませんでしたが丹念に止血しました。開胸前には生食を尾静脈から500マイクロくらい静注しておくと循環が維持できます。酸素化は開胸前はもちろんですが、開胸後も麻酔がしっかり切れるまでは酸素で満たした箱に入れておきました。その間はヒートプレートで37度に設定しておきました。マウスの直腸温はもう少し高いので、これくらいで大丈夫かと思います。

これだけでかなり生存率があがったように思います。もうすでにされていたら申し訳ないです。

がんばってください。

マウス心筋梗塞モデルについて 削除/引用
No.2272-1 - 2008/11/08 (土) 05:48:48 - Keiun
はじめまして。
みなさんのアドバイスを頂きたく書き込みさせていただきます。

只今マウスの心筋梗塞モデル作成にあけくれているのですが、
どうしても人工呼吸器離脱直後におよそ50%の確立でマウスが死んでしまいます。亡くなる様子をうまく文章で表現するのは難しいのですが、

1.レスピレータ離脱途中の様子は自発呼吸も良く確認できて問題はない。
2.死ぬときは決まって抜管直後、数分以内に呼吸がおかしくなる。
3.そのときの様子として肩・もしくは全身で、まるでしゃっくりをするかのような呼吸となり、やがて苦しくて暴れだしそのまま息絶える…

といった状態です。

マウスはC57BL6、体重20〜25g、周辺環境としては
麻酔はisofluraneのみで、3%で導入後は1.5〜2.0%で維持、体温は30度〜32度を維持、
呼吸器はSV200〜250ul、呼吸回数150〜200/分、
チューブは呼吸器を買ったときついてきた硬性のもの(マウス用)、
冠動脈結紮は8-0ナイロン糸で左心耳直下よりやや1.0mm前後下で行っております。
閉胸は実験プランとして再開胸を念頭においており現在は8-0ナイロン糸一本のみで肋骨を固定し皮膚は5-0ナイロン糸を用いてます。
以上でスムーズに行けば10分前後の所要時間です。

麻酔濃度、呼吸器設定、チューブの種類、冠動脈の結紮位置、閉胸方法やその際の糸も変えたりとさまざま試みているのですがどうにもさまざまな文献のような生存率を得られません。

どなたか同じようなトラブルを克服されたかた、もしくは
「これが原因では?」というようなアドバイスをお持ちの方などおられましたら、是非お教え願えませんでしょうか。

9件 ( 1 〜 9 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を