>メチル化検出用primerはそのままの配列を用いており、
ということは、プライマーとアニールする配列のなかのCはすべてメチル化されるということでしょうか。その場合、非メチル化でCがUに転換した鋳型とは、ミスマッチがどの程度生じて(25merのうち5塩基のような表現で、その分布はどうなっているのでしょうか(3'末端にミスマッチは生じますか? duplexが出来る可能性を完全に排除できるだけの数と分布のミスマッチを生じますか←たとえば25 bp中、5, 6塩基くらいのミスマッチなら場合によっては許容されてしまいます)。
うまく伝わらないようなので適当に単純な例を作ってみますが、たとえば、
メチル化(Cが保護)特異的プライマーが 5'-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxG-3'
非メチル化(CがUに変換)特異的プライマーが 5'-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxA-3'
で3'末端のマッチ、ミスマッチで、PCRがかかる、かからないというデザインだとしましょう。
プライマーの分解によって3'末端が削れると、
5'-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx-3'
になって、メチル化・非メチル化に関係なくプライマーとして有効でPCRがかかります。
>例えばproof-readingで削られるような配列とはどのようなものなのでしょうか。
proof-reading活性は、もともとpolymeraseがヌクレオチドを取り込んで伸長していくとき、間違った塩基をつないでしまった場合、伸長鎖の3'末端に生じるミスマッチを検知してそれを削る、一本鎖特異的3'→5' exonuclease活性です。ミスマッチを削り終えると伸長が再開されます。
proof-reading活性をもつ酵素だと、3'末端のミスマッチがある場合、それを削って一旦、
5'-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx-3'
にして伸長が再開されるので、特異性がでなくなります。 |
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