またまた、専門家ではない人間の教科書レベルの知識で失礼しますが、
>ペプチド結合は、その部分だけであれば、自由に回転できる構造ですが、
実際のタンパク質のペプチド結合はアミノ酸同士の平面が障害となる
のであまり自由度は高くないと言われています。
ペプチド結合は構造式上こそ、-CO-NH- の単結合で自由に回転できるように思ってしまいますが、実際はC-N間の結合はC=Oの二重結合と共鳴状態であり、二重結合と同様、回転はできません。C, O, Nが同一平面に固定された状態です。同一平面であれば180°の回転関係にある二平面が可能かというとそうではなく、C=N間の共鳴二重結合相当をはさんでCOのOと、NHのHがトランスにくるのが、O-H間の水素結合や、立体障害の関係から一番安定で、どのように合成されたかにかかわらず、基本的にはこれに落ち着くはずです。これが自然に連なったのが右巻き螺旋のαヘリックスです。
ただし、α-C(つまりアミノ酸側鎖のつく炭素)はペプチド結合の作る平面と平面の間のジョイントに相当し、この炭素はペプチド骨格の中で唯一回転自由(カルボキシル基のCとアミノ基のNとは単結合)です。したがって、ペプチド結合が形成されたあとでも、側鎖の位置取りは自由で、その構造や大きさで決まってくるものだと理解しています。
答えになっているでしょうか、 |
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