全部ではないかもしれませんが、生理条件でnativeなタンパク質は可溶性であると考えて良いです。細胞内は親水的な環境なので、不溶性のタンパク質が存在するとすれば、それは生理的に不活性ということになります。
細胞内では実際にはシャペロニンなどが正常なfoldingを助けてはいますが、生理条件、あるいはそれに近い状態で時間をかければ、ペプチドは自発的に、熱力学的に一番安定なfoldingに落ち着き、それが生理的なfoldingと一致すると言われています。
大腸菌で大量発現させたタンパク質がinclusion bodyとなり不溶化するのは、短時間で大量に発現されたタンパク質の「正しい」foldingが追いつかないため、めちゃくちゃに折りたたまれること、また大腸菌にとっては異物なので排除に向かうためと言えます。
不溶化したタンパク質を変性後、refoldingする目的は生理状態と同じfoldingをさせるためであって、うまくいけば可溶性になると期待しやるのが普通です。
したがって、
>refolding後はタンパクが再び不溶化してしまい、
そうなったらrefoldingに失敗したと考えますね。カラム精製してからrefoldingを試みて不溶化した場合も同じです。
わたしなら、変成、カラム精製したあとrefoldingを考えますが、refoldingしてからカラム精製という例があっても奇異には思いません。どちらでも良いか、扱う材料によりケースバイケースなんじゃないでしょうか。 |
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