私も皆さんがおっしゃるように、FL-1が少し前に出てるように感じます。僕が設定する際に用いている方法を記します。ちょっと長文になりますが、もし参考になれば。
・用意するサンプル
@アポトーシスを起こした無染色サンプル
A 〃 Annexin染色サンプル
B 〃 PI染色サンプル
C 〃 Annexin/PI染色サンプル
D アポトーシスを起こしていない無染色サンプル
E 〃 Annexin/PI染色サンプル
・手順
1. FSC/SSCスキャッター,FL-1ヒストグラム, FL-2ヒストグラム, FL1/2プロットを表示します。
2. @およびDを流し、両ヒストグラムおよびFL1/2プロットでネガティブ領域(FL-1/2プロットでは左下)に検出されるように設定します(このときFSC/SSCスキャッターでは@サンプルのみFSCの位置が下がります)。
3. Aを流しアポトーシスが起こっているとFL-1ヒストグラム陽性領域に検出されます(もし2つピークが見られる場合は両ピークの間をポジ/ネガのラインにしてよいと思います)。
4. FL1/2プロットを調節します。このサンプルが、Y軸FL−2陽性に検出されている場合は、compensationでFL-1単独陽性領域(プロット右下)に来るように調整します。逆に、FL-1陽性領域にドットが見られない場合は、下方向に潜り込んでいます。同じくcompensationでFL-1単独陽性領域に来るように調整します。
5.Bのサンプルを流し,FL-1と同様の手順でFL-2を設定します。
6. ここまで設定できたら@,A,B,Dのサンプルを同一チューブに混ぜ、流します。うまく設定できていれば、ダブルポジティブ領域(右上)以外の領域にドットが表示されます。
7. 最後にCおよびEのサンプルを流します。正常細胞ではダブルネガティブ(左下)の割合が高くでます。アポトーシス細胞では、FL-1単独陽性,あるいはFL1/2ダブルポジティブの割合が多くなっています。
私はこのような手順で行っています。自己流ですので、いくつか問題点もあるかと思います。これを機会に私もご意見をいただければと思います。宜しくお願いします。 |
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