Bio Technical フォーラム

  • 書き込みがかなり増えてしまいサーバーの負荷が大きくなったので、新しいBioTechnicalフォーラムに移行してください。
  • 新しいトピックは新フォーラムでのみ立ち上げ可能です。レスは2009年2月15日までつけられますが、その後は、つけられません。

トピック一覧 | 研究留学ネットに戻る

最新のフォーラム | このフォーラム(readのみ) | ひとつ前のフォーラム(readのみ)

このスレッドをはてなブックマークに追加このスレッドをはてなブックマークに追加

薬剤を溶解させる液はDMSO? トピック削除
No.2032-TOPIC - 2008/09/29 (月) 20:58:20 - 教えて下さい。
いつもとても勉強になっています。ありがとうございます。
今回、初歩的な疑問で、とても恐縮ですが、どうかお分かりになられる方がおられましたら、教えて頂ければ幸いです。

現在、cell lineに薬剤を培養液中に加え、その効果をRT-PCRにて検討しようと考えております。

例えばですが、DMSOでcycloheximideやMG132を溶かしたものをstock solutionとして作製するようにしていますが、現在、比較的珍しい薬剤を添加しようと考えています。ですので、DMSOで溶かして使用すべきか、エタノールで溶かすべきか、水やPBSで溶かすべきか分からず、ここで質問させていただきました。

私が使用しようとしています薬剤というのは粉末で通常クロロホルム:メタノール=1:1に溶かして化学的な実験にしようしています。そこで今回、cellレベルで添加してその効果を検討しようとかんがえております。

クロロホルムメタノールを培地中に加えるのは避けたいので、一度必要量をtubeにとり、有機溶媒を揮発させた後、【適切】な溶液に再溶解させ、これを培地に添加出来ればと考えております。

そこで、疑問ですが、みなさんはこのような時、どのようにして溶解液を決めますでしょうか?

私の使おうとしている薬剤は脂溶性と親水性基を持ち合わせております。酸性か塩基性かで言えば、中性に分類されます。

どうか、みなさまの経験豊富な知識からアドバイスをいただけないでしょうか、どうか宜しくお願い致します。
 
- このトピックにメッセージを投稿する -



11件 ( 1 〜 11 )  前 | 次  1/ 1. /1


DMSOの影響 削除/引用
No.2032-11 - 2008/10/01 (水) 21:35:36 - K
先日聴講したウェブセミナーではDMSOに溶解した薬剤を
Adipocyte, Hepatocyteに添加していました。(培養細胞では
ないですけれど)目的はメタボロミクスだったんですが、DMSOのみ
の添加でも何も添加しない場合と比べて見事に結果が変わってしまった、
なのでコントロールとして常にDMSOをおくしかないんだ、という話でした。

どうしてもこういう制限はかかってしまうのでしょうけれど、
As isで薬剤の影響を見たいのでしたら、DMSOを避けて培地などで代用する
のがいいのでは、と思いました。

教えてください さんの実験目的から外れていたら失礼しました。

(無題) 削除/引用
No.2032-10 - 2008/09/30 (火) 16:19:27 - おお
>[Re:8] ~さんは書きました :

> ところで、その物質は処理しようとしている濃度では培地に溶けるのですか?
> その濃度で溶けないのであれば濃縮液を作れても、細胞にかけられないという問題が生じます。

1度それでもためしてみていいかとも思いますね。血清はBSAを含むバイチなら、不溶性のものリピッドとかはキャリアーに結合しています。加えたものがそういうキャリアーに吸収される事があり、以外と析出しない場合もあります。この様な脂質のキャリアーは細胞に運ぶためのものと思えますので、細胞に入るのをブロックするようなものではないでしょうし。

(無題) 削除/引用
No.2032-9 - 2008/09/30 (火) 10:04:58 - ~
追加

>脂溶性と親水性基を持ち合わせております
脂溶性が問題になるのであれば、Triton X100やPF68などの界面活性剤入りの水溶液が作れるかもしれません。
ただ、培地で希釈されたときに培地表面に油滴が浮いてくると使い物になりませんが…

培地に(その細胞にあまり影響の無い)界面活性剤を添加して、
脂溶性物質を上から投入してしばらく攪拌しておくと、
数時間で油滴がなくなり、培地中に溶けたことはあります。
(おそらくミセルか何かになったのでしょうけれども)

ただミセルになった場合、細胞内へ取り込まれるかどうかにも影響があるでしょう。

(無題) 削除/引用
No.2032-8 - 2008/09/30 (火) 09:48:11 - ~
>粉末で通常クロロホルム:メタノール=1:1に溶かして
と書かれていますので、粉末の状態を取りうるのですよね。であれば、
>一度必要量をtubeにとり、有機溶媒を揮発させた後、【適切】な溶液に再溶解
ではなく、はじめから粉末を溶かした方が揮発時のロスも気にせずにすみ、操作も簡単だと思いますが。
一度有機溶媒に溶解させると、何か性質が変わるのでしょうか?

>DMSOで溶かして使用すべきか、エタノールで溶かすべきか、水やPBSで溶かすべきか分からず、
まずは、"何に溶けるのか"が問題であって、その中で溶媒を選ぶことになるでしょう。

ところで、その物質は処理しようとしている濃度では培地に溶けるのですか?
その濃度で溶けないのであれば濃縮液を作れても、細胞にかけられないという問題が生じます。

もし、細胞に優しくない溶媒にしか溶けないのであれば、
培地調製時にあらかじめその化合物を終濃度で溶かして、
ボトルトップフィルターでろ過滅菌した培地で培地交換すれば、
溶媒の影響は避けられます。
(あまり短時間の処理には向かないかもしれませんが)

(無題) 削除/引用
No.2032-7 - 2008/09/30 (火) 09:16:16 - おお
>[Re:6] EZ:TNさんは書きました :
> 化学実験で必要な情報はある程度得られていると思います。
> どのような化学実験を行ったかわかりませんが、例えば、ある物質をエタノール抽出後、シリカゲルカラムでクロメタで溶出したサンプルがあるとします。
> 通常クロメタは細胞毒性が強いので、そのまま細胞実験に使うことには適しませんので、一度、エバポで蒸発させ、アセトンに溶解させて凍結乾燥させます。
> この次のステップが問題なのですが、脂溶性・水酸基をもつ物質であったとしても、エタノール抽出しているわけですから、10%DMSOでも溶けないと思います。

エタノールで抽出できたのであれば、エタノールがファーストチョイスと思ったのですが、安直ですか、、、、

(無題) 削除/引用
No.2032-6 - 2008/09/30 (火) 09:09:13 - EZ:TN
化学実験で必要な情報はある程度得られていると思います。
どのような化学実験を行ったかわかりませんが、例えば、ある物質をエタノール抽出後、シリカゲルカラムでクロメタで溶出したサンプルがあるとします。
通常クロメタは細胞毒性が強いので、そのまま細胞実験に使うことには適しませんので、一度、エバポで蒸発させ、アセトンに溶解させて凍結乾燥させます。
この次のステップが問題なのですが、脂溶性・水酸基をもつ物質であったとしても、エタノール抽出しているわけですから、10%DMSOでも溶けないと思います。
したがって、100%DMSOに溶解させた方がよいと思われます。
この時のストックは1mg/mlでよいと思います。

どのような化学実験を行ったのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.2032-5 - 2008/09/30 (火) 03:37:38 - おお
>[Re:3] himeさんは書きました :

> 脂溶性及び親水基があるということなので、エバポレーターでクロメタを揮発させて、アセトンに溶かしてから凍結乾燥後、10%DMSOに溶かせばよろしいのではないでしょうか。

それだけの情報でDMSOがいいといえるのでしょうか。しかも10%というのはなぜでしょうか。
横レスですが興味があります。

(無題) 削除/引用
No.2032-4 - 2008/09/29 (月) 22:50:53 - hime
スクリーニングする際にはとりあえず1mg/ml in 10%DMSOのストックを作ると便利です。

例えば96wellプレートにmediumを90uL、ストックサンプルを10uL添加しすれば、final 100ug/ml(1%DMSO)になります。あとは濃度を振って行けばよいのではないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.2032-3 - 2008/09/29 (月) 22:43:39 - hime
>クロロホルムメタノールを培地中に加えるのは避けたいので、一度必要量をtubeにとり、有機溶媒を揮発させた後、【適切】な溶液に再溶解させ、これを培地に添加出来ればと考えております。

粉末はクロメタに溶けているということですね?
脂溶性及び親水基があるということなので、エバポレーターでクロメタを揮発させて、アセトンに溶かしてから凍結乾燥後、10%DMSOに溶かせばよろしいのではないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.2032-2 - 2008/09/29 (月) 21:23:25 - student
基本的に水に溶けるのであれば水に溶かしています。水に溶けないようなものは解ける溶媒を調べます。


大抵の試薬はMERCK INDEXにどのような溶媒に溶けるか書いています。


日本語がいいのであれば化学辞典にもある程度は載っています。


一般的に販売しているような試薬なら、メルク・カルビオケムのカタログにも載っています。

薬剤を溶解させる液はDMSO? 削除/引用
No.2032-1 - 2008/09/29 (月) 20:58:20 - 教えて下さい。
いつもとても勉強になっています。ありがとうございます。
今回、初歩的な疑問で、とても恐縮ですが、どうかお分かりになられる方がおられましたら、教えて頂ければ幸いです。

現在、cell lineに薬剤を培養液中に加え、その効果をRT-PCRにて検討しようと考えております。

例えばですが、DMSOでcycloheximideやMG132を溶かしたものをstock solutionとして作製するようにしていますが、現在、比較的珍しい薬剤を添加しようと考えています。ですので、DMSOで溶かして使用すべきか、エタノールで溶かすべきか、水やPBSで溶かすべきか分からず、ここで質問させていただきました。

私が使用しようとしています薬剤というのは粉末で通常クロロホルム:メタノール=1:1に溶かして化学的な実験にしようしています。そこで今回、cellレベルで添加してその効果を検討しようとかんがえております。

クロロホルムメタノールを培地中に加えるのは避けたいので、一度必要量をtubeにとり、有機溶媒を揮発させた後、【適切】な溶液に再溶解させ、これを培地に添加出来ればと考えております。

そこで、疑問ですが、みなさんはこのような時、どのようにして溶解液を決めますでしょうか?

私の使おうとしている薬剤は脂溶性と親水性基を持ち合わせております。酸性か塩基性かで言えば、中性に分類されます。

どうか、みなさまの経験豊富な知識からアドバイスをいただけないでしょうか、どうか宜しくお願い致します。

11件 ( 1 〜 11 )  前 | 次  1/ 1. /1


パスワードを入力してチェックした記事を チェックした記事を